こんにちは、ピアニストブロガーのカワグチです!
日が長くなると気持ちまで明るくなりますね。
週末は音楽系のワークショップに参加してまいりました!
(参加者としてなので、登壇はしていませぬ)
その名も「空間と音」。
自分だけアウェイだったら肩身狭いなぁとか、
音楽家といえるほど大それたことしてないのに、参加して大丈夫かな…という不安はありましたが
音による空間づくりにとても興味があった内容だったので、
その道のプロの方々はどんな風に考えていらっしゃるんだろう〜と聞いてみたくて参加してみました!
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会場のど真ん中に生ピアノがあるって
テンション上がりますよね!!
ワークショップって楽しい
わたくし人見知りコミュ障なくせに、
意外とワークショップは好きなのですよ。
ビジネス系のワークショップはたくさんありますが、
音楽のワークショップって珍しいですよね!
ワークショップとは?
セミナーとの違い
ちなみに、セミナーとワークショップは
何が違うのかといいますと。
セミナーは講師の話を一方的に聞いて、知らない知識や情報を教えてもらうのに対して、
ワークショップはセミナーほど一方的にたた聞くだけではなく、講師が正解を教え込む形でもなく
「〇〇についてどう思う?」みたいな、ざっくりしたテーマに対して、
有識者たちがディスカッションするのを聞いたり、
参加者どうしでもディスカッションやワーク、懇親会の時間が設けられていて
参加者側もほんのり参加型である、というのが特徴です(^O^)
テーマがあるが正解はないという
ほどよい共通認識
テーマがあるので、そこに集まっている人たちとは共通項が一つあって
しかも、ある程度学びや情報交換の意識が高い人が多いので
「休日に勉強とかw」「ピアノ?お嬢様だねw」って人をいちいちあしらう必要がなく笑、
初対面なのに不思議な親近感や共通意識のような一体感を感じられるのが、何ともいえない醍醐味です。
とはいえ、お題が用意されているので、
ただやみくもに「ここにいる人全員仲間!!」みたいな、よくある迷惑なノリとは違って
会話のネタにも困らないし(ネタがないとプライベートの根掘り葉掘りになりがち)
正解がなく考え方のシェアがメインなので、
(そんなことも知らないの?的な)マウントの取り合いにもなりにくい。
そんな、雑談以上勉強会未満のふわっとしたノリで
価値観や趣味愛を肩肘張らずシェアできるよさがあります。
(雰囲気は運営の手腕やタイムテーブルにも左右されますが)
別々のバックグラウンドの人が
一つの共通項に集まる
なかなか普通に生活していると
共通項のある人と自然な形で知り合って話す機会ってないですよね。
実際に、音楽や建築に携わっておられたり、愛好家と一口に言っても
色々なバックグラウンドの方がいらっしゃいました。
そういう方々と「音と空間」のお話をさせていただけて、とても新鮮な場でした!
中には、音楽も建築も両方されておられる方もおられましたが、
「音づくりを意識した建築」なんて、最高すぎますよね…!!!
音に光が追従する体験
今回のテーマは「音と光」ということで、
音に追従して光が点灯する仕組みを、
実際にクラシック音楽やピアニストさんの生演奏と併せて体験させていただきました!
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ちなみにこのスピーカー、うん百万円する超高性能なスピーカーだそうでして
上に載ったマイクみたいな形のやつは、飾りではなく高音域のスピーカーだそうですよ。
(メーカー:Bowers & Wilkins バウワースアンドウィルキンズ)
どおりで、この会場はコンクリ打ちっぱなしの硬質な空間だったにもかかわらず
音楽が流れても全然キンキンしなかったので、すごいねぇとお話ししていました。
(地下鉄のホームとか、音がキンキン響きますよね)
音と光が連動する
音が鳴ると、
音に合わせて光が制御されて出てきます。
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ちなみに、音域によって光が出てくる場所が変わるようになっているようで
音楽は全く関係のない表現になるわけではなさそうです。
プロピアニストさんの演奏+光
→空間を圧倒するパフォーマンス
プロピアニスト菊地沙織さんの生演奏も聴かせていただきました!
ワークショップの一部として、しかも
こんなに間近で聴かせていただけるなんてありがたすぎますよね。
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美しい演奏にライティングが相まって、
空間全体がピアニストさんの世界観に染まり、
わたしだけでなく、会場全員が息をのむのがわかるくらい、
「音楽で空間を圧倒させる」とは、まさにこういうことか…!!!と圧巻の演奏でした。
一音一音のコントラストが繊細で丁寧に作り込まれたタッチで、
贅沢なひとときを楽しませていただきました!
演奏に夢中で写真を撮れませんでしたが、
月の光の演奏に合わせて、ひとつ前の丸いライティングがぽこーんと出てくる組み合わせが最高でした(●´⌓`●)
自分の演奏動画に低評価つく理由がよくわかりましたようぅ。
時々プロの方の演奏に触れる機会があると、練習頑張ろう〜とより一層身が引き締まりますね!
聴講中の目のやり場に困らなくなる
この光の効果のいいところとして
目のやり場に困らなくなるかも!と思いました。
クラシックに限らずですが
楽器演奏系のコンサートって、耳では真剣に演奏を聴いていたとしても
だんだん、視線のやり場に困ってきませんか?
(ダンスなどアクロバティックなパフォーマンスのあるライブは別として)
ずっと演者を睨みつけているのもプレッシャーを与えているみたいであれですし
楽器演奏って、見た目的にそんなに変化の大きい動きをするわけではないし
単純に、1点を凝視し続けているだけだと疲れますしね。
ですので、何か演奏に連動して
目で追えるものがあるのは、耳でも目でも楽しめてよいかもしれません。
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音楽・空間のプロによる
トークセッション
トークセッションでは、
藝大卒の音のプロとライティングのプロ、
音響のプロ、場づくりのプロがそれぞれご登壇されて
日本の空間づくりやライティングの課題などのディスカッションを聞かせていただきました!
知識だけなら本やネットで得られますが、
各分野で素晴らしいご経歴をお持ちの方の体験やこんなことがあるよね、といった
現場を知っている方ならではの貴重なお話が聞けてよかったです!
課題をいろんな方面から投げかけていただき、「うんうん!わかる!」の連続でした。
クラシックステージも
照明の工夫があっていいよね
クラシックのステージって、全国、いや世界共通で
配置も照明もあの「お決まり」のセットじゃないですか。
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まぁ、だからこそリーズナブルに開催できるのかもしれませんが
(リーズナブルというか、ピアノが高額だから
照明をワンパターンにして節約、という感じでしょうか)
照明や配置までクラシカルにする必要ない
しかし考えてみると別に、
この通りじゃないくてもよくない?と思いますのよ。
ISOとかで決まっているわけでもなさそうですし。
確かに、向きはピアノの蓋が開く方向的にこの角度が一番聞こえがよいのかもしれませんが
別に、ビジュアルまで中世のクラシック音楽の世界観を忠実に再現する必要って、個人的にはないと思うのですよね。
わたしはそう思って、
コンサートドレスではなく、いつもラフな格好で撮影しています。
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まぁあえてぶち壊すのがよいわけでもないかもしれませんが、
音楽とビジュアル表現の組み合わせや、空間づくりというところまで視点を広げると
ただミスなくうまく弾ければいいよね、というわけではなくて
まだまだ工夫の余地がたくさんあるよなぁと思って、わたくしも試行錯誤しているところです。
ま、まずはこのサイトやYouTube動画の画角を
もうちょっと綺麗に整えなければですがw
まとめ:
音がおしゃれな空間がもっとあってもいい
(見た目が)おしゃれなお店やカフェは増えましたし
「おしゃれな空間」という体験を買うためにお金(どこでも買えるコーヒー代など)を払ったり
わざわざ遠くから来て行列を作ったり、ということはもはや当たり前になりました。
だけど、まだまだ
「音がおしゃれな空間」って少ないと思うのですよ。
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とりあえずCDや有線かけとけ、的な感じになってしまいがち、というか。
まぁ、著作権などの問題で難しいというのもあるのかもしれませんけれどね。
良質な音楽空間は行動をデザインする
だけど、音楽でなんとなく気分が上がったり集中できた、という
効果って多少なりとも体感があるのではないでしょうか。
疲れたときは嬰ハ短調を聴くべし?!ソルフェジオ周波数と音階の関係と、活用方法の提案。
おしゃれな空間体験のために行列を作ったり、ごく平凡のコーヒーにお金を払う人がたくさんいるくらいなのだから
音楽空間でもそれが実現できるのではないかな、と思うのですよね。
というか、ジャズ喫茶やミュージックバーなど、音のいいお店が好きなので
増えてほしいなという個人的希望なのですが(^O^)
ということを、別の方の角度から考えることができた1日でした!
みなさまは「この空間の音が良かった!!」という音楽体験の経験はありますか?
参考:イベントの情報はこちら
- 主催:OTAI AUDIO様
- イベント詳細ページ:【2024/5/25(SAT)開催】OTAIAUDIO presents 「空間と音」建築空間と音を考えるトーク&交流会。 vol.2 supprted by Bowers & Wilkins(OTAI AUDIO様サイト)
- スポンサー:Bowers & Wilkins様
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