ブランクを経て復帰したピアノ弾きが
固定観念を破りながらやりたいことと向き合う過程を共有します

音楽家は心優しい人が多い?
得意なことを活かすと、性格も安定するかもしれないという発想。

こんにちは!カワグチです(^^)/
この前ポストに落とした指輪を返してもらえましたよ!
日本はなんて優しい国なんだ…

わたしが故郷でピアノを習っていた子供の頃。

レッスンが一番最後の時間帯だったのと
先生の帰り道と方向が同じだったので
家まで送り届けてくださっていた時期がありまして
先生は、レッスンが終わった後の帰路で、色んな雑談をしてくださいました。

演奏には本性と性格が出る。ピアノの先生は全てお見通しだった!

口下手なジュニアカワグチに、気を利かせて色んなお話をしてくださって
ボキャブラリーの乏しいわたしは、ただ頷くしかできませんでしたが
それが密かに楽しみなひとときでした(^^)

音楽家は良い人が多い?

ある日の練習後、先生が
「ピアニストの○○さんが殺人事件を起こした!とかってニュース、聞かないでしょ。
それってきっと、音楽をしている人には、心がきれいな人が多いと思うのよね(^^)」
というお話をしてくださったのが印象的でした。

たしかにそうかもなぁ…!と。
(というか、そういう発想を思いつく先生のお心が美しい…!!)

ピアニストの事件が少ない理由

芸能人とかアイドル・タレントさん、俳優さんに広げると色々あるでしょうが
それでも、純粋な歌手や演奏家など、芸術一本の方で
トラブル系のニュースって、あまりないですよね。

特に、ピアニストは全然聞かない。
同じピアノ弾きとして誇らしいっ!

やっぱりピアニストさんって、優し人が多いのかな。
なにか、性格的な共通点みたいのがあるのかなぁと
それからたまに、ぼんやり考えたりすることもあります。

心がきれい=優しくて穏やか?

音楽家は確かに
繊細で心のきれいな人が多いと思う一方で
(他人に目立った攻撃こそしないにしても)
尖った思考をしている人や、偏屈な人もけっこう多いような気もしますし
自分もそういう自覚があります(^^;

見た目はおとなしそうに思われがちですが
口数が少ないだけで、気が短いし、ガサツという二面性を持っており
オンオフの落差が激しいので、たまに「AB型でしょ?」と言われますw

性格的に持っている荒々しさと
それに反して引っ込み思案という両面を併せ持っている内弁慶なので
有り余った攻撃性が自分自身に向いて(ムカついてるけど怒れない、みたいな)
しんどくなることもよくあったりします。

実際に、仕事もなかなか長続きしない
はみ出し者ですし(´・_・`)

適合できる場所がないならもう、好きなことをするしかない。社会不適合という絶望と希望

ピッタリはまると、5年とか長く続くのだけど…
まぁ、職場は自分のためにあるわけじゃないので
こればかりは仕方ない。

繊細さと打たれ弱さは
表裏一体

まぁ、わたしの性格が音楽家らしいのか
異質なのかは置いておいても、
音楽家は控えめで心がきれいなのは確かにそうだけど
素直すぎて多感だったり傷ついやすいとか、
素直すぎて一言多いとか、
もしかすると、「心のきれいさ」が仇となって
うまくいかない場面
も、時にあるのかなと思っています。

実際、医療従事者として精神科で働いていたときは
お話が上手だったり、人の懐に入るのが上手かったり
職員のことまで気遣ってくれる優しい方だったり
手作りしたものを見せてくれた方もいたり
多才な方も多くてビックリしたものです。

なのに、社会という枠組みからはじき出されて
傷ついてしまっている人が非常に多くて
本当にいたたまれないし、悔しいのですよね。

才能は諸刃の剣

誰の何の文章だったか忘れてしまいましたが

例えば、プロレスラーやアスリートは
その競技がなかったら、その身体能力を持て余して
暴力をふるうようになってしまったかもしれない。

例えば、小説家やアーティストの自殺が後を絶たないのは
その心に秘めた悲しみを自分自身に向けてしまったからかもしれない。

例えば、正義感の強い人は
警察官や先生と呼ばれる職についていなければ
自分の信念を押し付ける、頑固でうっとおしい人として煙たがられたかもしれない。

社長や起業家としてバリバリ人を従えている人は
一歩間違ったら、ヒトラーのような扇動家や
カルト宗教の教祖になっていたかもしれない。

F1レーサーや競馬の騎手は
一歩間違ったら、暴走族になっていたかもしれない。

うろ覚えな記憶に、さらに脚色していますが
そんな感じの文章を読んだことがありまして。

これって、かなり的を射ていると思うのですよね。

もちろん、たとえ話であって
アスリートや権力者が全員そうだと決めつけたり
悪人に仕立て上げたいわけではないです。
(が、アスリートを引退した人の暴力事件は
実際に多く聞くような気もします)

使いどころによっては
ネガティブにもなる

つまり、例えとしては極端ではありますが
特性の使いどころを間違えると、
ネガティブな結果になってしまう可能性もある。

だけど、成功して活躍している人というのは
そのはみ出た特性を把握してうまく使った結果
それぞれの在るべき分野で大成功した。
とも言えるのかなって思います。

良い人が芸術家になれるのか
芸術によって良い人を保てるのか

わたし自身も、よく言うと多感ですが
悪く言うと情緒不安定でして
音楽に救われたと思うことはよくありますし

心が動くと、体も動く。音楽で元気になることを身をもって感じた1日

ピアノを弾けていなかったブランク期間の方が
メンタルが荒れていたような気もします。

考え方によっては
音楽を演奏できるおかげで、振り切れた感情のやり場ができて
平穏を保てているのかもしれませんし
こうして長ったらしいブログを書くことによっても
たびたび救われています。

これっておそらく
似たような思いをしたことのある音楽家さんも
いらっしゃるのではないでしょうか。

また、もしかすると
今才能を生かして活躍されている方も
自分のはみ出た特性を生かせることをすることによって
バランスを保っているのかもしれません。

冒頭の話に戻って
ピアニストに極悪人が少ない理由の一つとして
そうしたネガティブな部分や攻撃性を
演奏にうまく昇華しているからなのかもしれませんね。

結論:
芸術はお客さんだけでなく
アーティスト自身も救っている

そのままだとネガティブに捉えられがちな性格や特性を
作品や曲という価値に変換できるのであれば
お客さんだけじゃなくて、芸術家自身にとっても
どちらにとっても良い役割をしているのかもしれないなと思うのです。

芸術って、芸術家自身をも救ってもいるのかもしれないなって。

芸術家にとっての精神安定剤的な役割であったとしても
それが誰かにプラスの影響を与えているなら
それはそれで、お互いにとっていいことですよね。

はみ出ているからこそ
個性的な表現になる

わたしもピアノの演奏に性格が出ているというか
女子にしては野蛮でアグレッシブな演奏をします。

でも、それで心が動いたと喜んでもらったり
楽しんでいただけることもありますし
それはそれで、自分らしい演奏として好きです。

それを、楽譜や作曲家の意図に忠実でないと言う評論家もいるでしょうが
別にいいのです(^O^)

相手に聴いてもらうという
思いやりを

だからといって、乱暴な弾き方をしていいとか
ピアノを雑に扱っていいわけでは決してないので
言葉が難しいのですが…

はみ出した感情や生まれ持った特性を
ただの自己満足として吐き散らすのではなくて
聴き手ありきで磨き上げて昇華させられるなら
それは立派な芸術なんじゃないかなと思います。

口下手ブロガーの表現論。発信者としての礼儀と表現させてもらっているという敬意。

根本は、思ったことをそのまま言うのではなく
相手のために一旦咀嚼するという
言葉のコミュニケーションと同じかもしれませんね。

特性を生かせる場所を探してみよう

言い換えると、今感情のやり場がないとか
なにをしても空回りしてうまくいかない場合は
それを活かせる何かに辿り着けたら
もっと安定した、自分らしい土台のようなものができて
うまくことが運ぶのかもしれません。

どうしようもない欠点があって落ち込んでいる方も
もしかすると、それを活かせる場所があるのかもしれない。

あるいは、「本業」に没頭して忙しくしていたら
そもそも悪いことを考えたり、実行する暇はないでしょうから
頭がヒマゆえにネガティブに走ってしまいそうになったら
得意なことで忙しくしておこう!というのが得策かもしれませんね。

どなたかの何らかのヒントになれば嬉しいです(^^)/

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