こんにちは、ピアノ弾きのカワグチです!
コロナが流行り出して、マスクの需要が足りなくて
未知の感染症に世間が混乱していた一時期は
飲食店が生命線をつなぐためにやむを得ず行われた感の強い、テイクアウト。
いかにプリンが好きかがそろそろバレる頃
今や、テイクアウトは
当たり前同然に共存するようになりましたね。
例えば賑やかなお店に一人では入りづらいとか、
疲れて1から作りたくないけど出来たてが食べたい時なんかはとても便利で
カワグチもたまに利用します。
持って帰りやすい焼き鳥が多いかも。
炭火のあの味は、家ではなかなか再現できないですしね(^O^)
(そこはプリンじゃないのかいw)
テイクアウトで代替できないもの
ただ、美味しそうで食べたいのはやまやまなんだけど
今ここで買っても、食べる場所ないんだよなぁとか
食べれればいいってわけでもない、食べ物だけが目的じゃない
食べ物はあくまで口実で、お店に入りたいほうが主な目的ってことも
実はけっこうありますよね。
外食は雰囲気込みの芸術体験
例えば、インテリアやBGM、食器の美しさだったり
椅子の座り心地や照明の暗さ加減がリラックスするのにちょうどよかったり
接客や、その場に居合わせたお客さん同士のコミュニケーションだったり。
そんな、全体的な雰囲気を味わうのが
外食の醍醐味なのではないでしょうか。
言い換えると、
お店の外観やその場に集まる人の雰囲気が素敵で
行列ができている、オシャレで流行のお店でも
提供している商品は、ありきたりのパンとかコーヒーだったりしますし(失礼)。
いやまぁ、こだわっているお店も中にはあるのでしょうけれど
必ずしもお店での体感満足度と、食べもののクオリティが比例しているわけじゃないのかなって。
そういう意味では、外食産業ってもはや
雰囲気込みの総合的な芸術体験で
シビアな世界だなぁと思ったりもするものです。
リアルの鮮度が失われる
または、味はそんなに変わらないのはわかっているけれど
テイクアウト用にパックされていると
お皿に盛っているより、食べたい気持ちが半減する気もしますよね。
せっかくなら温かくて鮮度の良い、できたてが食べたいとか
人に出していただくことで、作ってもらった感や温もりを感じるとか。
(こんなにAI化が進んでいてもなお
ホールスタッフの需要があるのもそういうところなんでしょうかねぇ)
パッケージに入っているだけで
素材が同じでも、その良さが多少なりとも失われてしまうのは
作り手も食べる側も、もどかしく思う点ではないでしょうか。
それって、音楽もよく似ているなと思うのです。
音楽のテイクアウトの是非
物理的にはCDや動画、デジタル音源で
どこでも、何回でも好きな音楽が聴けるようになって
なんなら歩きながらでも聴けるし
たしかに双方ラクだし、便利になった。
audio-technica ワイヤレスヘッドホン 最大40時間再生 ブラック ATH-S200BT BK
↑カワグチの愛用ヘッドホン。
軽いし耳当たりがよくて、長時間のPC作業でもストレスがない使い心地です(^^)
リアルにしかない物足りなさとは
一方で、(音楽自体はいいんだけど)
何かが足りないよなぁという感覚がどこかにあって。
それが、パック詰めされたテイクアウト商品みたいに味気ないからなのか
それとも、技術的に電子化すると音質が微妙に落ちてしまうせいなのか
この物足りなさはどこから来ているんだろう、と考えることが時々あります。
きっと、だから何でも電子化で済ませられる時代でも
既に家で飽きるほど聴いていても
「わざわざ」リアルのコンサートや握手会みたいなイベントがあるのでしょう。
手軽さと品質のジレンマ
演奏している身としても、録音すると
なんだか品質が落ちるというか、チープ感がでてしまうのを感じていて。
そんな感じもするので、YouTube動画や音源を上げるのに二の足を踏んでいました。
(という言い訳でしかないのですけれどw)
撮るとミスタッチが目立つ、というのもあるでしょうが
単に演奏そのものや録音機材の質を上げればいいとか
動画を派手に加工したり奇抜な演出をすればいいとかでもなく
なんかもっと、有機的な何かが抜け落ちてしまっているような気がしているのですよねぇ。
いかに鮮度を落とさず
音楽体験を楽しんでもらうか
だけど、よく考えると
音楽をデジタルで聴くという体験は
最近に始まったことではないのですよね。
デジタル音楽は以前からある
デジタル音源というので言えば
一昔前の、カセットやCD、MD時代もそうだったはずで
別に、昭和・平成時代はリアルライブばっかりだったかというと、そうでもない。
(MDけっこう好きだったのに、すぐ廃れてしまったのが悲しい…!)
生音・生演奏を聴く機会のほうが少ないというのは元からのはずなのに
超高音質というわけでもないであろう、テレビの音楽番組や
今のようにTV化する前のYouTubeに上がっているPVを観ていた頃に比べると
なんか、没入感が足りないと感じるのはわたしだけでしょうかね。
テレビだってデジタル音源なのにね。
歌い手や演奏者の姿が見えるのが大事なのか。
TVやPVのような本格的な映像の作り込みが大事なのか…
プロだから作れるものと
アマチュアだから作れるもの
わたしはTVの扇動的で偏った報道が嫌いで
10年以上まともにTVを見ていませんが(テレビ捨てた)
最近になって、一周回ってTVの世界観作りのすごさも感じつつあったりします。
素人でしか作れない「リアルの声」がある中で
プロだから演出できる作り込みのクオリティっていうのも、確かにあるんじゃないかなって。
うーん。
正解のない時代の過渡期、難しいですよね。
まとめ:非リアルでも
楽しんでもらえる工夫を
とはいえ、オンラインを食わず嫌いしてアナログしかやらないのは
時代錯誤でしかないでしょうし。
オンラインでの「鮮度劣化」を感じさせない、
むしろ、オンラインでも十分楽しませてくれるピアニストさんもいるわけで。
ほんとにすごいなぁと、
ピアニストとしての実力とはまた別の尊敬を感じます。
ラッピング次第では
高級感や楽しみを演出できる
冒頭の食べ物のテイクアウトの話でも、
宅配ピザとか、ギフトの高級チョコレートとか
ラッピングされていると逆にワクワク感が高まるものも
あるといえばありますよね。
↑ピアノ鍵盤模様の「ジャズようかん」。
味もおいしいし、包装も高級感があって、ギフトにもなります。
コロナ禍で一大市場を築きつつある「テイクアウト」を
音楽、エンタメ体験にどう応用していったらいいのかなぁ。
音楽を通して人に喜んでもらえる真の付加価値ってなんだろう。
と、考える日々です。
というとりとめのない雑記でしたっ。
今日もお付き合いいただきありがとうございます(^^)/