ブランクを経て復帰したピアノ弾きが
固定観念を破りながらやりたいことと向き合う過程を共有します

弾ければよいわけではなかった…
初めての野外演奏をしてみたらあっけなく失敗した話。

こんにちは、
早くも夏バテしかけているカワグチです!

週1ゆる更新のこのブログにしては珍しく
書きたいことが渋滞しているので、いつもより多めに更新してまいります〜

初めて野外演奏をしてみた

前回、持ち歩きできるピアノとスタンドを買ってみたという記事を書きましたが
せっかく桜も咲いたし、ということで
ちょっと、野外演奏をしてみようかなと思いまして早速、ピアノを担いで行ってみました!
(イベントに便乗したがる人)

しかし、結論から言うと、タイトルの通り失敗したのですよ。
なにが失敗したのかなど、
せっかくなので一部始終をお届けしますっ。

ストリートピアノと野外ライブの違い

ピアニストがストリートライブ、というと
今では街に置いてあるストリートピアノでの演奏が多いと思います。

パールファルコ志摩磯部さんのストリートピアノ

書道とピアノの組み合わせが最高に渋い

しかし、ストリートピアノって
いわゆるミュージシャンが行っている野外ライブとは、ちょっと違うなと思っているのですよ。

自主的にやっているか、
用意された場所で弾いているか

というのも、ストリートピアノって
そこに「はい弾いてください」という場所が用意されているのであって
自らセッティングして仕掛けるゲリラ感があまりないというか。

ピアノを持ち歩くとなると物理的に難しいし
しかも、ちゃんとしたピアノで弾こうとするほど、音出しが許される環境や、場所も取る。
そういう意味では、ピアノが最初から置いてあって
弾いていいという許可もある場所で弾かせてもらえるのってすごくありがたいことです。

だけど、安心して弾けるという反面、
ちょっと発表会感が抜けない気もしていて、
聴かせる場所というよりは、演奏者が弾きたいから弾くみたいなね。

それでは、せっかくどこにも属さず、自分の媒体を立ち上げて
ピアニストとして活動している意味がないですし、
やっぱり、自分の演奏を世に届けるためには
自分から仕掛けに行きたいなぁと思っていたのです。

ということで、ストリートミュージシャンみたいに、
ピアノでもストリートライブができないかなぁと思うに至りました。

路上ライブは
場所選びから始まる

ストリートライブは、場所選びが難しいですよね。

あまり人通りが多いとハードルが上がりますし
人の多さに比例して、苦情が来るリスクも上がります。
かといって、少なすぎると誰にも聴いてもらえない。

路上でやるのであれば、警察に使用許可がいる場合も多いですし
どの場所でなら路上ライブをしていいのか、という線引きも結構グレーなようでして
他の人がライブやっている場所ならいい、という説もありますが
警察に怒られているミュージシャンの人を見かけては
かわいそうだなぁ、わたしはあんな風に怒られたらしょげて
二度と人前で弾けなくなりそうだなぁ(´・_・`)と思ったりして、
自分の演奏が人の迷惑になってしまうのだけは避けたいなぁと思ったりしていました。

なので、いきなり路上というのはハードルが高いなと思い、
今回向かったのは、都内のとある公園というか、広めの緑地。
(公園なのかどうか微妙だけど、以下、公園として書いていきます)

そんなに人が多くないので目立ちすぎず、
公道とも距離が離れているので救急車などの騒音も入りにくく
かつ、ジョギングや犬の散歩などしている人が行き交っていて、適度に人目はあります。
ここでのんびり過ごしている人たちに、ゆるーく聴いてもらえたらいいなぁという感じでやってみました。

公園のルールは「危なくないこと」

ところで、
公園での音楽演奏ルールはどうかというと。

一応、立て看板の注意書きには

  • 花火禁止
  • ゴルフの練習禁止
  • バーベキュー禁止

と書いてあったので
ということは!
音楽演奏は禁止ではないよね…?!(^O^)
と解釈して乗り込んでみました!

つまり、周りの人にとって危なくなければよいということでしょうかね。

ゴルフやっている人も大変ですねぇ。
でも確かに、公園でゴルフクラブ振り回している人いたら怖いかもw

折りたたみの軽量ピアノを持参

わたしが普段自宅で使っている電子ピアノ(Roland FP-30X)は
14.5キロと、さすがに女性1人で気軽に持ち歩ける重さではないので
先日ご紹介した、折りたたみの軽量ピアノを持っていきます。

【軽量&折りたたみ可能】持ち歩き用の電子ピアノとスタンドを買ってみた

あとは、電子ピアノといえど結構高価なので
万が一ぶつけたり雨に濡れて壊したくないので、安めの身代わり(?)を持っていくということです。

軽音楽部の学生さんのように
ピアノをかついで、公園に行ってみます。

背骨まっすぐに矯正されそう

行くまでの道のりが一番恥ずかしい

何事も、現地に行くまでが一番恥ずかしいのですよね・・

以前ジョギングしていた時も、ランニングコースに向かうまでの間
ジャージ姿で街を通るのが恥ずかしかったのを思い出しました。
帰りに余韻で軽く走っていると、「うわ、走ってるよw」みたいに言われたりするのよ(ಠ_ಠ)

ピアノの設置場所を探しながら歩いていると
散歩中の犬に絡まれるも、なんて話しかけたらいいかわからず。苦笑
どこにピアノ置こうかと場所定めをしている間じゅう、犬(の散歩)がついてきて
もしかして聴いてくれようとしているのかと思いきや、
ピアノを設置していたら消えていましたw

あらかじめこの辺りがいいかなぁと思っていたところにピアノをセットして
サステインペダルをつないで、音量をチェックして弾きます。

思わぬ音トラブルが起きた

しかし。

なるべく近所迷惑にならないように、小さめのボリュームで弾いてみるも
音量を調節しても急に音がでかくなる。

どうやら、安物なので、タッチの調節機能があまりよくないらしく
ちょっと圧をかけると大きな音(デフォルトの音量?)がぶわっと出てしまい
やさしく弾くと全然聞こえない。(最小音量にしているから)

イメージすると、急にインクがドバッと出てきたり、ペン先がボソボソで
太さ調節がしにくいペンのような感じでしょうか…

※ちなみに、ライブ配信でもお届けした
コブクロの「桜」を弾きました(^^)/

全部強く弾くとさすがにうるさすぎるし
遠慮がちに弾いても、特定の音だけが急にでかくなる。
これじゃあ、曲にならない…

あっけなく撤退した

何曲か頑張って弾いて粘ってみましたが
ちょっとこんな音を周囲に聴かせるのは申し訳ないなぁ、
自分でもこんなイタズラみたいな音は聴くに耐えないなと
いたたまれなくなって早々に撤退しました(´・_・`)

「うるせー!」とか苦情がこなかったのは不幸中の幸い(?)ですが
声に出してなにも言われなかったから良いというわけでもないですしね。
悔しいというよりは、ただ自己満足で騒音を撒き散らしたようで、
「近隣の方々ごめん!」という感じで、申し訳なかったです…
近隣住民の方の寛大さに頭が上がりません。

結論:野外とはいえ
ちゃんとしたピアノを買うべし

屋外だから、多少音質はリアルピアノそっくりじゃなくてもいいかな、
最悪、オルゴール音にしちゃえばいいかも、なんて思っていましたが
いざ弾いてみると、人に聴いてもらうのに、音質がおもちゃみたいで
しかも、急に音がでかくなるみたいな演奏はさすがに聴かせられないと思い、
今回の野外演奏は失敗に終わりました(。-_-。)

こういうのは、いざやってみないとわからないことですが
なんでもいいってものじゃないんですね…

音は防ぐことが難しいからこそ
配慮が必要

公共の場所で音を出させてもらっている以上、
不快にならないような音を出せるよう配慮しなきゃないなぁと
やってみて改めて感じました。

というのも、
「見ない」は他のところに視界を向けたりすればある程度対処ができますが
そこにある音を「聴かない」というのって難しいですよね。

わたしも聴覚過敏なのでよくわかるのですが
ノイズキャンセリングイヤホンとか持っていたらできなくはないですが、
音って避けることが難しい分、強制的に聞かされるほどに不快にもなります。
選挙カーとか電車の発車音とか救急車とか、うるさく騒ぎまくる人の声とかね。

そういう意味では、音が鳴れば音質はそこそこでいい、というのは
音を聞いてもらう(聞かされている)人に対して配慮が足りなかったなぁと、反省しました。
(誰かに怒られたわけではない)
ボーカルがメインで伴奏だけとかなら、なんとかなるかもしれませんけれどね。

やー使えなかったピアノどうしようかなぁ。
再チャレンジするとしたら、もうちょっと野外ライブの研究してからにします〜

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