こんにちは。
スタジオに虫が出て、警備員のおじさんに退治してもらったカワグチです。
(手づかみでやっつけてくれた。すごい…!!)
昨年から
「オンライン上で自分の演奏をシェアする!」
を目標に演奏を録音していたのですが
なかなか思うようにアップできずにいました…!
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ノーミスを目指すあまり
肝心の曲がアップできずにいた
なぜかというと、
録音が進んでいなかったのではなく
必ずどこかで間違うから(T_T)
ステージで弾くとか、人が聴いてくれているのとはまた違って
録音って、難しいものですね。
リアルで弾くより緊張する
この演奏や映像が残り続ける、というのを意識すると
リアルに人が見ているよりもなぜかプレッシャーを感じます。
溜まりに溜まったNG音源と、使用済み電池の山…
(録音機の電池がすぐなくなる)
【意外と知らない】カメラ・録音機で大量に消費する電池を安全に処分する方法「絶縁」処理をやってみた
↑電池がフライパンいっぱいになりました。
危険なので炒めものはしないでね。
1曲全部録るのをやめました
発端は今年の元旦。
お正月の定番曲の、春の海を弾いて
アップしようと思っていたんですよ。
しかし、何度弾いても間違う。
なかなかうまく弾けない。
とうとう日が暮れてきてしまい、
このままでは元旦に配信できない…!!
という所まで迫ってきた時、思ったのです。
「これ、全部楽譜通りに弾かなくてよくない?」と。
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本当に1曲全部録ることが必須なのか
もちろん、1曲全部弾けるに越したことはないのですが、
1曲のうち、ひとつも間違えずに全部弾くのを目指すがゆえ
NGだらけで1曲も撮れなかったのであれば、本末転倒じゃないか。
そもそも、聴く側は本当に
「1曲全部」を求めているのだろうか。
と考えた結果、
なじみのあるフレーズだけに簡略化して
曲を短く切り上げて配信しました。
演奏録音が一気に気楽になった
いざやってみると
弾く側としても「間違わないこと」に固執しなくていいので気楽だし、
聴く側も短いので気楽に聴けていいんじゃないか、と思うように。
それ以降、1曲すべて録音にこだわるのをやめて
きれいに弾けている部分や、盛り上がりの部分だけなどを切り取って
部分的にアップするようにしてみました。
1曲すべて録音をやめて
よかったこと
すると、これはこれで悪くないというか
むしろ、良いことがたくさんあることに気が付いたのです。
- 配信のハードルが下がった
- 「間違えちゃいけない」を最優先にしなくてよくなったので
のびのび弾けるようになった - 聴く側も気軽に聴きやすいのではないか
- 限られた練習時間を無駄にすることが少なくなった
もちろん、最初から最後まで
かっこよくノーミスで通せるのが理想ですが
ある程度ミスタッチすることを諦めたことで
メリットがたくさんあったので、いくつかご紹介します!
良い音を出すより、
間違わない演奏ありきになってしまう
後に残る、他のピアニストさんの動画と比べられる…と思うと
間違わないようにしなきゃ、というプレッシャーが強くなってしまっていました。
(そして結果、間違える。)
自信のなさや間違えることへの恐れが
音に出る
正しく弾こうということに意識が集中しすぎると
決まってつまらない演奏になってしまいます。
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弾きにくいところを恐る恐る弾いたり、
抑揚を出すところが控えめになったり、音が堅苦しくなったりね。
【ピアニストはAI化する?】正しいだけの演奏には超えられない、人がピアノを弾く意味を考えてみた。
表現 < ノーミスで弾くことになってしまうんです。
届けたいのは「正しい音楽」ではなく
心を動かす音楽
もちろん、ミスタッチが少ないのは良いことですが
そもそもわたしが届けたいのって、「間違いのないきれいな音楽」ではなく
聴いてくれる人の心を動かす音です。
たとえば教本用の音源とかなら正しさありきでも良いとは思いますが
ノーミスを目指すあまり本来届けたい音楽の本質を見失うくらいなら
途中でカットしても、多少ミスっても仕方ないのかな、と思ったのでした。
聴く側も気軽に聴きやすいのではないか
それから、気合いを入れて全曲弾いても
聴く側が全部聴いてくれるとは限らないじゃないですか。
短い方が気軽に聴いてもらいやすい
むしろ、YouTubeとかで
コントロールバーの曲の長さを見て
「長いな、ちょっと今は聴けないや」とか「2分なら見てみるか」
ということが、聴き手側としてもよくあるので
短い方が気軽に見てもらいやすいのかな、と思ったりしました。
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それで「もっと見たい」と思ったら
ロングバージョンを見てらう、ということもできますしね。
とまぁ色々考えると
なにも1曲全部提供することが
必ずしも聴き手が望んでいることじゃないのかもしれない。
と考えると、曲を短く切り上げるのは
試聴の敷居を下げることにもつながるのかもしれないですよね。
一番大事な
練習時間を無駄にしないため
それから、NG続きで何度も撮り直していると
あっという間に時間が過ぎて行ってしまいます。
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NG続きでげんなりしている図
その時間があったらワンフレーズ練習できた!!
と後悔することがたびたびありました。
撮り直す時間で練習ができる
リテイクしている時間もそうだし、
音源を再生したり削除したりする時間などもそうですが
わたしのように、時間貸しスタジオを借り暮らししている人にとって
練習時間は1分たりとも無駄にしたくないですよね。
間違えるたびに何度も撮り直しして
「今日も良いのが撮れなかった…」とげんなりするくらいなら
その時間を練習に充てたほうが、失敗率も下がるし
全体的な技術や表現も上がるよな、と気が付いたのでした。
まとめ:
録音より練習が最優先
まとめると
- 練習時間が最優先。
完成度を十分上げてから録音する - ある程度のミスタッチは仕方ないと諦めて
きれいに撮れたところを部分的に配信してみる
ということで、録音に使う時間は最小限にして
あるいは、何度かNGが続いたら、録音は諦めて
練習を最優先する、という方針に変えました(^^)/
書いてみると当たり前のことの気がしますが
練習して曲自体の完成度を上げることが
ミスを減らすことにもつながりますしね。
ということで、まずは部分的にアップしてみて
のちのちうまく撮れたものがあれば、音源を更新させていただきますので
お手柔らかにお願いします…!!
演奏音源も公開しています!
こちら↓より、演奏音源のプレビューをご試聴いただけます。
1曲撮れたものはYouTube動画でアップしています。
よかったら聴きに来てくださいね◎
ちなみに、完成度がいまいち納得いかないものは
「完成間近」とか「練習中」などとタイトルに付けて、ブログ限定公開でアップしています。
せっかく鑑賞しに来てくださったのに、お聞き苦しいと感じてしまっては申し訳ないし
通りすがりの人に低評価たくさんつけられたら悲しいですしね…(T_T)
追記:NG集もアップしました
演奏を録音していると
「なにこれ(笑)」というハプニングも起きるもの。
ミスタッチしている動画というよりは、
演奏中に起きたハプニングカットをおまけでアップしました(^^)/
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