ブランクを経て復帰したピアノ弾きが
固定観念を破りながらやりたいことと向き合う過程を共有します

ピアノ演奏で消耗するのは体力だけじゃなかった。芸術家は心の栄養補給も忘れずに。

最近、積極的に演奏活動をしていて
充実していたはずだったのですが…

ここ数日、不思議と
気分が落ちる日が続いていました。

原因がないのに虚しくて落ち込む

もちろん、ピアノ練習が苦痛なわけではないし(だったらやらない)
何かすごく嫌なことがあったわけではないのですが、
練習に行くまでがものすごくだるい。

弾いているその時は充実感を感じていても
練習して帰ってくると、虚しい。

好きなピアノを弾いている充実感を差し引いても
落ちすぎていた

練習していると、思うように進まなかったとか、
うまく弾けなかったということは日によって多少なりともあっても
それでそんなに落ちるのはさすがに不自然すぎるし

そもそも好きなピアノを弾けていることを差し引きすると、
落ちるよりは気分良く帰ってきてもいいはずじゃないか。
というか、それまではそうだったし。

日照量の少ない冬だから冬季うつっぽくなっているのかな?
というのもありますけれど
ただ単に落ち込んでいるのとは違う気がして
不思議に思っていました。

夢を叶えた過去にもうつ状態になっていた

思い出してみると、実は
こんな状態になったことは過去にもありました。

実は3年前のクラシック復帰の際、
全国大会から帰ってきた後にも、燃え尽きてうつ状態になっていたのです。

別に、コンクールでひどい演奏をしてショックで、とかではなく
自分でもなぜだかわからなかったのですが、
とにかく衝動的に死なないように必死で紛らわせて抑える日々でした。

一心不乱に練習に打ち込んで燃え尽きたのかな、
次の目標を見失ったからかなと思っていたのですが、
それにしては、目標を実現したにもかかわらず落ちすぎな気がしていたのです。

そういえば、ピアノがなくなってしまった時期とは重なるので
ペットロスならぬ、ピアノロスみたいな状態だったのかもしれませんね。

体だけじゃなくて心も疲労が溜まる

結局、当時も今も
感情に抗って半ば無理やり行動することによって
打開することができたものの

音楽で消耗するのは体力だけじゃなくて、
精神力も消耗するのかもしれないなと経験則的に思うのです。

眼精疲労や筋疲労、緊張疲れのように
激しく使った部分が疲労するのは
まぁ考えてみれば自然なことでもあるのかなと。

音楽家は神経を消耗しやすいのは必然

音楽家や芸術家は特に、
感性を働かせたり神経を研ぎ澄ませたりするわけですから
気持ちや感性が疲れても何ら不自然ではないのかもしれませんよね。

実際に、過去の著名な音楽家・作曲家も、
メンヘラ神経症気質っぽい人って多そうですし。

音楽で精神を消耗するのか、
情緒が不安定だからこそいい音楽が作れるのか、
どちらなんでしょうね。

人並み外れているからこそできる表現がある

太宰治の恋愛事情を再現した、蜷川実花さん監督の映画「人間失格」で
太宰治の弟子で愛人役の沢尻エリカさんが言っていた
「どこか壊れていないと書けない」というセリフが印象に残っています。

人並み外れた感性や感情の起伏は
今でこそ病気とか直すべき欠点として扱われたりしますが、
常軌を逸した感情があるからこそ、それを体現できるし
人の心を動かすことができるのだと、わたしは思っています。

【ピアニストはAI化する?】正しいだけの演奏には超えられない、人がピアノを弾く意味を考えてみた。

狂気を音に昇華することで
人の琴線に触れる

言い換えるなら、振り切れた感情を音という形に昇華できるピアノは
心を保つために一役も二役も買っているのかもしれません。

なんて書くと、「ピアノをストレス発散の道具にするな」とか
「歴史ある曲に私的感情を入れるな」なんて言われてしまいそうですけれどねっ。
でも実際は、はるか昔からそうやってできた曲や演奏って、少なくないんじゃないかな。

原因がわかれば対策ができる

もちろん、気持ちが落ちるから音楽をやらない、というわけではなくて
原因がわかれば対処のしようがあります。

もし気持ちが異様に落ちることがあれば、
練習のし過ぎで消耗しているのかな、くらいに考えて
過度な意味づけや自責に走らないようにするとか
美味しいものを食べて栄養をつけるとか、
たまにボーっとしてみるとかね。

※ちなみに甘いものやお酒は一時的に多幸感が得られますが
長期的には消耗しやすくなるので、摂りすぎはおすすめしないです~
お肉とかお魚とかたんぱく質がいいですよ♥

好きなことを続けるために、建設的な解決方法を

(わたしにとって)音楽を奏でることは
自己実現や精神安定に働きかけてくれている役割の方がかなり大きいので
音楽をやめてしまうことは根本的な解決じゃないどころか、むしろ逆効果。

「そうなるかもしれない」という可能性を知っておくことで
未然にセーブしたり、もしそうなっても慌てずに対処することができるよ
というのがこの記事で書きたかったことでした◎

ちなみに今はこうして客観視できるくらい元気ですし、
わたしは本職が医療従事者なのでご心配なく(^^)/

もちろん音楽も楽しみながら続けていますっ!

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