こんにちは、ピアニストブロガーのカワグチです!
電車のフリーパスの元を取れなかった時ってなんか悔しいですよねぇ。笑
先日、某SNSで
ピアノ講師の方のもとに、ピアノ未経験の方から
「1ヶ月でノクターンを弾けるようにしてほしい」という依頼が来たという
投稿が話題になっていたのを目にしました。
ピアノ未経験者が
1ヶ月でノクターンを弾けるか
初心者さんが1ヶ月でノクターンを弾けるようになるか。
厳しい結論から先に言うと、無理です。
ピアノ経験者でも、人前で演奏できるレベルになることを考えると、けっこうハードです。
どうしてその投稿が話題になっていたかというと、
(悪気はないかもしれませんが)どの業界でもよくある
相場(や、その技術にかかる大変さ)を理解していない、「とんでも依頼」の話にすぎないのですが
せっかくの機会なので、ちょっと便乗して
ピアノ歴20年のアマチュアピアニストなりに、どうにか工夫の余地はないものかと考えて
いくつか実現可能性のありそうなアイデアを思いつきましたので書いてみました。
誰にでも初心者の時期がある
でも、経験のないことを挑戦すべく、
人の手を借りようと門を叩くこと自体は、素敵なことですよね!
誰にだって、最初は初めてや初心者のフェーズがあります。
自分だけじゃ成し遂げられない、やり方がわからないからこそ
詳しい経験者やプロの手を借りるというのは賢明ですし
知らない人に頼むこと自体、勇気が要ることでもあります。
詳しくない初心者だからこそ
相場も聞き方もわからないもの
また、全くわからないからこそ、何をどう聞いたらいいのか、
どう頼んだら良いのかすらわからない、ということもよくありますよね。
それを頭ごなしにバカにしたり、「無理無理」と蔑んだり
「できる人の照準」にいきなり合わさせて、できていないことばかり揚げ足取りするのは
それはそれで、ただの経験者マウントにすぎず、
逆に、「何もわからなかった人に対してそこまで言うか?」という気もします。
(たしかに言いたくなる気持ちもわかりますが。。)
今回の内容
元のSNSでは、提示されたレッスン料が話題に上げられており
おそらくそれで話題になっていたと思われますが、
わたしはピアノの先生ではないので、今回の記事ではレッスン料の話は割愛します。
その他に気になった依頼内容の
・なるべく早く弾けるようにしてほしい。
・行きつけのバーで披露したい。
を中心に、
1ヶ月でノクターンを弾くことのリアルについて、どのあたりの視点をもって厳しそうなのか
どうしても弾きたいのであれば、どんな点を妥協すれば可能性が見えてきそうか
という見解とアイデアを、元ネタを拝借して書いてみますね!
ただの揚げ足取りや批判に終始する記事にはしませんでしたので
もし真剣に検討されていらっしゃるピアノ初心者さんがいましたら、
何かしら判断のヒントにして持ち帰っていただける内容かと思います。
(ただ、前提が無謀な挑戦ゆえ、
多少手厳しい意見にはなってしまうことをお許しください…)
※前提として、私はピアノ講師ではないので
ピアノの先生とは目線が違うことを、先にお断りさせていただきますm(_ _)m
また、元投稿の特定を防ぐために、若干元の内容を変えせていただいております
懸念点①:
ピアノ習得には時間と根気がいる
曲のレベル以前にまず気になったのが
・なるべく早く弾けるようにしてほしい。
という点。
ピアノって、演奏しているステージだけ見ると華やかなのですが
ピアノの練習って地味で辛抱強さが必要です。
1曲に1年かかることも珍しくない
ちなみに、後述しますが
5分のピアノ曲を1曲きれいに弾けるようになるのに半年とか1年かかるのは、
音大生やピアノに習熟した人でも、大げさではなく珍しくないことです。
わたしも1年かかっても弾けない曲もあります…
(練習し続けているというよりは、挫折して放置している曲が多いw)
たった2分のエチュード10-1も、1年かかりました。
練習している途中って、こんな感じ↓です。
ね、退屈でしょ(。・O・。)
★完奏している動画はこちら↓
ショパン / エチュード Op.10-1「滝」(F.Chopin / Etude Op.10-1 “Waterfall”)
楽譜や曲のメロディーを頭に暗記して
「この音で合ってる??」と何度も楽譜と照らし合わせて
指の動きを繰り返し手に記憶させる。
そのプロセスって、結構根気が要ります。
なかなか上達しない、思うように指が動かない
頭ではわかっているのに、いつも同じところで間違えてしまうとイライラしてくるし、
こんなんで本当にいつか弾けるようになるのかな…と疑心暗鬼になってきます。
「すぐ」を期待していると
期待値から遠すぎて挫折してしまうかも
ですので、
「ちょっと頑張ればすぐ弾けるようになるだろう」という期待値を持ってしまっていると、
なかなか思うように弾けなくて、投げ出してしまうのではないかな、
というのが予想できてしまいます。
また、人の手を借りれど、最終的には覚えるのも弾くのも自分自身なので
「弾けるようにしてもらう」という、ラクして自動で他人に連れて行ってもらえるような他力本願では
どんな曲であれど、ピアノの習得自体が難しいかもしれません。。
イヤミではなく、ピアノってそういうものなのですよというね。
ピアノ初心者が習得するには
何ヶ月かかるか
という、マインド的な面を一旦置いておいたとして
仮にピアノ経験のない初心者さんがピアノ曲を弾こうとすると
実際にどのくらいかかるのでしょうか。
ということで、
実際に初心者さんがピアノを弾いている動画を拝借してきました!
ピアノ歴1年半の
Youtuberさんの動画を拝借してきた
こちら↓の動画は、
光るピアノで練習したという初心者の方が
ショパンのノクターン2番(Op.9-2)を披露されています。
サムネかわいい。
ピアノに対する情熱が伝わってくる、丁寧でハートフルな演奏で
コメント欄ではピアノ経験者からも大絶賛されていますが、
この方で、9ヶ月かかったと書かれていますね。
サムネに「1年半」と書いておられるということは、
ノクターンを練習し始めた頃は、数ヶ月触った程度だったのでしょう。
個人的には、カメラの前でこんなに綺麗に弾けていることが尚更すごい。
きっと、カメラなしで弾かれたら、この映像よりもさらに良い音が出せるでしょうし
もはや「初心者」の域を卒業されておられる感すらあります…!
初心者が9ヶ月でノクターンは
めちゃくちゃすごい
9ヶ月と聞くと長く感じますが、
そもそも、完奏できるまで弾きこなされたこと自体がすごいです。
(しかも、光るピアノでということは、先生をつけず一人ででしょうかね)
動画の編集まで手が込んでいて、相当なお気概で辛抱強く挑戦されたことが伝わりますが
もし1ヶ月でマスターするとなると、単純に考えると、このYouTuberさんの9倍速の努力が必要。
毎日、電車の中でも楽譜を見て
ピアノがもし家にないなら、電気屋の試弾コーナーにでも毎日通い詰めるくらいの根気があって
初めて現実味が見えてくるのかな、と思います。
提案①:
ピアノの先生に教えてもらうのは必須ではない
ちなみに、こんなことを書くと全国のピアノの先生に怒られちゃいそうですが
今はそれこそ光るピアノのようなアシストピアノとか、Youtubeの練習用動画とか
いろんなツールや情報がありますから、
1曲弾きたいだけであれば、先生をつけるのは必須ではないと思います。
(もちろん、そもそもの習得の仕方を教えてほしい、モチベーションを維持したいなど
先生がついていた方が上達しやすいですけれどね)
※ピアノの先生から学ぶのが向いている方というのは
基礎から理論を積み上げたいとか、ピアノを弾く習慣をつけたい子供さんなど
長期的にピアノを身に付けたい方や、
もっと枝葉の、表現方法やタッチを直してもらうような
「とりあえず的に弾ける→きれいに弾ける」ようになりたい方に向いているかなと思います。
先生をつけるより
毎日弾ける環境を作る方が重要
レッスン料を払うくらいなら、そのお金で
毎日繰り返しピアノに触れられるよう、自宅に置ける電子ピアノに投資するほうがおすすめかな。
上達度は弾いた回数に比例します!
おすすめの電子ピアノは、格安で済ませるよりも
初心者さんのほうが、ある程度安定感があるものが弾きやすいかなと思いますが、
長く続けるかわからない方であれば、安さ重視でもよいでしょう。
メーカーごとの価格帯も大体大差ないですが、
ラインナップが多いカシオ(CASIO)さんあたりがおすすめかな。
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ちなみに鍵盤が光る機能は、チラッと探してみましたが
後述するノクターン遺作は搭載されているモデルを探せませんでした。
(↑ではありませんが、Op.9-2は搭載されているモデルもありそうです)
予算を抑えたいのであれば、
機能さえ壊れていなければ、メルカリやジモティなどで中古を探すのもありかもしれません。
遺作だった
と、てっきり
一番有名なノクターン2番のつもりでいましたが。
「戦場のピアニストに出てくるノクターン」だそうでして、
わたくし、映画に詳しくないので
試しに「戦場のピアニスト ノクターン」と検索してみると…
(小原孝先生の動画サムネを拝借しました。ありがとうございますm(_ _)m)
遺作かい!
遺作は譜読みから難解
遺作(ノクターン20番:Lento con gran espressione)は弾きにくいですよ〜
先ほどの動画の2番より、少し難易度が上がります。
難しいというより、
嬰ハ短調ということもあり、調号#が多くてダブルシャープもあり
「この音はシャープあり?なし??」という感じで、
ある程度楽譜を読み慣れていないと、弾く以前に楽譜の読み方から苦戦する可能性が非常に高いです。
ノクターン遺作の主音。(C-minor)
コードネームを調べたい方は、コード検索ツール「コードファインダー」を作ったので見てみてね(^O^)
わたくしもいいカットが撮れていなくて
中途半端な演奏しか上げられていません…
ショパン / ノクターン第20番(遺作)(F.Chopin / Nocturne)「Lento con gran espressione」
最後の35連譜(!)が音を外しやすく、かつ目立つので
正直、プロでもあまり積極的には披露したくない方も多いんじゃないかなと。
(本題と逸れるので、調号だの連譜とは〜という話は割愛します。
こういう音楽の前提知識を1から会得することも含めて、1ヶ月では無理という話でございまして
わからない方は自分で調べておくれ)
でも、いい曲ですよね。
弾けたらかっこいいと思います(^^)/
やっぱりおすすめは太田胃散・・笑
ネタにもなりますしw
(しかし、太田胃酸も簡単というほどではないかも)
【おすすめ提案】
初心者向けの楽譜なら現実的!
と、ここまで暗雲立ち込めた回答しか書けず、
当初は「無理です。おわり」という結論で締めくくらせていただこうかと思ったのですが…
アイデアが湧いてきました!!!
考えてみると、ノクターン遺作であればよいのなら
絶対にプロと同じ楽譜じゃなくてもいいですよね◎
そう。
難易度を下げて、初心者向けにアレンジされた楽譜を弾く、という策を思いついたのです(^^)b
初心者向け楽譜とは?
初心者さん向けの楽譜とは、
本物の楽譜よりも音数が目引きされていたり、長さが省略されており
指の動きや楽譜の読解が複雑だったり、習熟が必要な部分が簡略化されて、
比較的単純に、弾きやすくアレンジされています。
絶対に弾きたいとか、なるべく期間を短くということであれば特に、
こちらの方法が最も現実的でおすすめの提案です!
特に、ノクターン遺作の楽譜はシャープやらダブルシャープが多くて読みにくいので
調号・臨時記号が少なくアレンジされた初級楽譜のほうが、格段に読みやすくなります。
これなら無理だと頭ごなしに否定しなくてもよいかも。
むしろ、こういう提案をしてあげられるのがピアノの先生なんじゃないか。
簡単にアレンジされた楽譜をご紹介
試しに探してみたら、
初心者向けに難易度を下げてアレンジされた楽譜がいくつかありました!
楽譜提供元:ヤマハ「ぷりんと楽譜」
上記の2つの楽譜は微妙に異なりますのが、
いずれも難易度は大差ないと思いますので
楽譜サンプルをぱっと見て「うわっ」と抵抗感を感じない、
「これなら弾けるかも」と直感的に思ったものを選んで良いと思います。
楽譜2つ買って見比べても、せいぜい数百円。
本物の(難しい)楽譜を買って、スタジオやレッスンに何千円も多く費やすことを考えると
どちらか使わなかったとしても全然ペイすると思いますよ。
曲の雰囲気的には2番目のほうが本物に近いかな。
どちらも読みやすくするため、カラオケでいうキーが変えられていますが、
フラット♭など、臨時記号を読むのがしんどい方は、1つ目のほうがおすすめです。
雰囲気はそのままに
練習期間が短縮できる
簡略バージョンだというのは、まぁ聴く人が聴けばわかりますが、
曲の雰囲気は原曲らしさを保ったままアレンジされたものです。
曲の長さも短くなっていますので、完成までに要する時間や覚える部分も大幅に短縮でき、
それだけ、途中で挫折したり投げ出してしまうリスクも少なくできるとも言えます!(ここ大事)
それでも初心者さんが1ヶ月で、となると相応の気合いがいりますが
かなり頑張れば1〜2ヶ月で仕上げるのは不可能ではないかなと思いますよ。
(上記期間内で必ず弾けるようになる保証はできかねますので、
余裕を持って、3〜4ヶ月ほど見込んで練習されることを推奨します)
まずはそれでやってみて、物足りなければプロ用の元版楽譜にステップアップしてもよいわけですしね。
よかったら参考にされてみてください〜
懸念点②:
お店のピアノを触らせてもらえないかも
それから、
・行きつけのバーで披露したい。
という点が個人的には一番気になりまして。
そもそもお店のピアノに触らせてもらうこと自体が
難しいかもしれないなと思いました。
こちら↑は中古の海外有名ブランド(ベヒシュタイン)のピアノで
たしか500万くらいだったはず。
グランドピアノは安くても百万円以上はする高価で繊細な楽器で
個人店に置いてあるピアノはオーナーさんが自腹で購入した私物。
下限はアップライトや中古でやっと100万切るくらいから、珍しいモデルは数千万円と
ざっくり、車と同じくらいの価格帯です。
また、音楽ってお店の雰囲気を左右するBGMにもなりますから
ピアノ経験者ですら、なかなかお店のピアノって気安くは触らせてもらえないものなのですよ。
万が一、弦が切れたら修理に数万円かかります。
高級車のハンドルを握らせるような感覚なので、
ピアノ経験がなくてピアノの扱いを知らない、しかもお酒が入っている方に
そう簡単にピアノを触らせてもらえるとは思いにくいのですよね。。
本当に弾くことにはならないだろうな、というのを見越して
社交辞令的に「弾けるようになったら披露してよ〜!」と言ってくれたのではないかなと予想します。
ストリートピアノ、時間貸しスタジオなど
誰でも弾ける場所がおすすめ
という意味でも、もし披露したいのであれば、まずは
街中に置いてあるストリートピアノで披露するか、
時間貸しのスタジオで弾いて自撮りしてみることを、まずは目標にしてもよいかもしれません。
ストリートピアノであれば、ピアノ経験問わず無料で弾くことができます◎
(一部のストリートピアノは経験者のみに限定しているところもありますが、稀です)
結論:かなり厳しいけど
工夫次第では希望がある
以前も、ピアノ経験がない方から
ピアノを弾きたいという相談を受けた記事を書きましたが
ピアノ曲を弾くこと自体は
曲次第では、不可能ではないのかなと思います。
初心者さんにノクターンは難しい
しかし、ノクターンはある程度
基礎やクラシックの勘所を押さえた人が挑戦する、中級レベルくらいの曲が多いので
ピアノレッスン生でも、すぐに弾くというのは難しいでしょう。
カワグチもノクターン苦手です。。
というわけで、
文面通りに受け取って、初心者さんがノクターンを1ヶ月で弾こうとするのであれば
「無理です」と言う結論になってしまいます。
また、実際には弾かせてもらえる場所や
練習時間・期間の確保、披露できる場所など、物理的に必要なものや制約があることも解説したうえで
なぜ難しいかを、ピアノ歴20年のわたくし見解として書かせていただきました。
もしこれから挑戦しようとしていたのに
お気を悪くされてしまった方がいらっしゃったら
せっかくここまで読んでくださったのにごめんなさい…m(_ _)m
条件を多少変えれば
弾ける可能性が高くなる
しかし。
口うるさく論破してしまいましたが
失望するようなことばかり書いてしまったので、
本気で挑戦されたい方のために、アドバイスとして
- もう少し長い期間(1年くらい)かかることを覚悟して、根気強く練習する
- 選曲を変えてみる
- 簡単にアレンジされた初級楽譜を弾いてみる
- ストリートピアノでの披露か、YouTube動画アップを目標にしてみる
と、ちょっとだけ方向転換をして挑戦されることをおすすめします!
(イヤミではありません)
個人的にダントツでおすすめは、初級バージョンの楽譜を弾いてみること。
初心者さん用の楽譜を弾くのであれば、弾ける可能性がかなり開けてくるかなと思います(^^)/
レベルアップは後からでもできる
そのうえで、「もうちょっと難しくても弾けそう」と思ったら
後から、本物のプロ用の楽譜にレベルアップして
じっくり時間をかけて挑戦することもできますからね。
まずは、弾けるようになるまでのハードルを下げてあげることが
なによりピアノを続けるためのコツだと思います◎
弾きたい思いがあるのであれば、
しっかり期間と(相応の練習が必要という)辛抱強さを持って取り組めば
きっと弾けるようにはなりますよ。
初心者さん向けの楽譜はこちら
もう一度、先ほどの初級にアレンジされた楽譜をご紹介しておきますね。
楽譜提供元:ヤマハ「ぷりんと楽譜」
わたしはピアノ講師ではないので、人に教える素養はありませんが、
実際に同じ境遇の、初心者さんのYouTube動画や練習記録ブログなどを参考にされると
リアリティがあって「自分にもできるかも」と感じられるのではないかなと思います。
芸術はいきなり成熟するものではない
しかし、ピカソが絵を描いて
「この絵は30年と30秒の成果」(だっけ?)と訴えたのと同じように、
芸術や技術って、その場ですぐできたものの裏には
それ以前に何年もかけて積み上げた経験知があるということ。
結論は、何ヶ月かかれば弾ける・弾けないの問題ではなく
ピアノが弾ける、というのは、やはり人を巻き込む表現力なども込めて
数年+数ヶ月の積み上げで醸成されるものではないかと思います。
弾ければいいというわけではない
また、弾き慣れているベテランやプロであっても
弾ければいいというわけじゃないのは同じで、
「難しい曲や知らない曲だけど、初見で弾けた!ドヤ!」みたいな
技術自慢みたいな発信の仕方をしているインフルエンサーさんって
コンテンツとして成立していても、わたしはあまり好きになれないのですよね…
そういう意味では、ご紹介させていただいたノクターン動画の方のように、
たとえ光るピアノで覚えた初心者さんであっても、本業が別であったとしても
人の心を動かしたり、気づきを促すような演奏ができる方は、立派なピアニストといえると思うのです。
自分が実際にやってみて初めてわかる
楽しみや造詣深さもある
実際に手を動かして弾いてみると、やってみて初めてわかる
「ピアノを弾く」という一連の流れや大変さ、趣深さも感じられるはず。
もし弾けなかったりやめてしまったとしても、
一見、なんの苦労もなくさらりと弾いているように見えるピアニストさんのすごさがわかるようになり
クラシックの深みやピアノを聴く楽しみも、より一層感じられて
趣味の幅や行動範囲が広がるかもしれません。
ジャズが弾けないので聴く専門
わたしも時々
「これ、ちょっとやそっと弾いてみた程度じゃないよね」と、褒めてくださる方がいらっしゃるのですが
技術に対して「すごい」と理解できること自体がすごいことだと、それはそれで敬意を感じます。
という感じで、弾ける・弾けないの結果だけにこだわらず、
新しい興味や、今まで見えてこなかった知見が広がることは確か。
まずは、焦らず
「弾けた!」「この音きれい!」という成功体験と楽しみを積み重ねてゆきましょう(^^)/
頑張ってくださいね!
※曲の完成を100%保証するものではございませんので、結果に関しては責任を負いかねます。
また、当方はピアノ講師やコンサルではありませんので、レッスン依頼や初心者向けの相談、楽譜購入方法の問い合わせはお応えしておりません。