ブランクを経て復帰したピアノ弾きが
固定観念を破りながらやりたいことと向き合う過程を共有します

プラス?マイナス?
アルコールはピアノ演奏のパフォーマンスにどう影響するか。

こんにちは、ピアニストブロガーのカワグチです!

衣替えで半年ぶりに出てきた冬服に「久しぶり〜(^O^)」と声をかけていました。
なくしていたApplePencilも家の中で見つかりました!

今日のお話は、軽い小話としてサラッとお読みいただけたらありがたいのですが、
以前から気になっていたことを記事にしてみました。

アルコールでピアノは上手くなる?
弾けなくなる?

音楽演奏に直接関係ない個人的なことではありますが、
わたくし、お酒は強くはないものの
バーで働いていたこともあるくらいアルコールは嗜みます。

京都で飲んだ抹茶ビール

作業やアイデアが勢いづくこともある

あくまでわたしの場合はですが、
大学のレポートや資料作成などの事務作業は勢いがついて捗ったり、
思考回路が軽くなってアイデアが湧きやすくなるようになることも多いです。

車に乗るわけでもないし、誰かを傷つけたり迷惑をかけるわけでもないですしね。
(行儀悪いというクレームは受け付けますすみません…人
もちろん、直接人と会ったり、商談やミーティングがある時は絶対にしませんよ)

あとこれは余談ですが、乗り物酔いがひどいので、
飛行機に乗る時も、酔い止め(酔いをもって酔いを制する?)のお守りにしています。
平衡感覚が鈍るからか、何気に効いている気がするのですよね。
(あくまで個人的な体感です)

ピアノはなぜか調子が悪くなる

なので、「適量のアルコールで、
ピアノもいつもより上手く弾けるようになるんじゃないか!」と思いきや、
わたしの場合は、あまりうまく弾けた試しがない気がしています。

大前提として、酔っ払った状態で本番ステージに出るのはもちろん、
スタジオを使うのはマナー違反ですし(出禁になりたくないしね)
何より大切なピアノさまに失礼なので絶対にしませんが、
例えば前の予定で、食事と一緒に一杯飲んだ後スタジオ練習に来た、とか
ライブの余韻で自分もピアノを弾きたくなって一時間だけ弾きにきた、程度であれば
ありえなくはないじゃないですか。

天ぷらは塩派

そういう時に「もしかしてうまく弾けたりしないかな」と
ちょっと期待して弾いてみたりするのですが
むしろ、いつもより調子が悪いような気がする。

あとは、疲れやすくなり
特に長めの曲だと、体力切れしやすい気もします。

また、ジャズミュージシャンやラウンジ演奏など
お酒の席で演奏する機会の多いジャンルの方だと
付き合いなどでアルコールが入った状況で演奏するシチュエーションもあるかもしれませんよね。

みなさまはそのような場合の体感はいかがでしょうか?

アルコールによる身体変化

ここは医学コラムではありませんので
あくまでよく言われる傾向として簡単にまとめてみますと
お酒を飲んだ後の過程って大まかにこのような感じになりますよね。

ほろ酔い 楽しくなる
緊張がほぐれる
適量 声が大きくなる
抑圧していた感情が露わになる
ふらつく
酔っ払い まっすぐ歩けなくなる
目の焦点が合わなくなる
ボーっとする、眠くなる
泥酔 嘔吐・記憶消失・昏睡

理性や思考を司る大脳皮質がまず鈍くなり
運動機能を司る小脳がマヒしてきて
もっとひどくなると、意識状態や記憶に影響が出てくる、という順番ですね。

→ 参考サイト:飲酒の基礎知識(アルコール健康医学協会様サイト)

これに当てはめると、一番最初の段階(ほろ酔い)くらいなら
気持ちがオープンになって、演奏により情熱が乗って
かろうじて良い影響がある可能性もあるかもしれないね、という感じでしょうか。

ピアノ演奏に
アルコールが良い影響でない理由

なぜピアノ演奏にお酒が(あまり良くない)影響あるかというと、
アルコールで影響を受ける心身機能と
ピアノで使われる脳機能や身体能力が似ているためではないかと個人的に思っています。

平衡感覚や距離感が鈍る

ピアノ演奏って、結構体幹を使いますし、
ペダリングのタイミングや右手と左手のバランス、腕の重みづけなど
指先だけでなく、全身の協調が求められます。

また、ピアノに重要な身体能力の一つに
「小脳力」があると個人的に思っていまして(便宜上今勝手にネーミングしただけです)。

小脳は、平衡感覚や協調運動、運動記憶を司るところで
酔っ払うとまっすぐ歩けなくなるのは、
アルコールによって小脳の機能が鈍ってくるためです。

ピアノでいうと、例えば「次はこの音」って一つひとつ頭で意識しなくても
鍵盤を自然に押さえられるようになったり、ある程度ブラインドタッチができるのは、
次の音までの鍵盤の距離感や、
指をこのくらいの距離だけ動かせば音を外さず着地できる、という身体感覚を記憶しているからできること。

窓の外で音がしたのを気にしている

それが鈍ってくると、
いつも通り弾いているつもりなのに、なぜか音を外すとか
高音や低音など端の方に重心を寄せたとき、体を支えきれずふらつく
みたいなのが起こりやすくなるということですね。

感情表現や
場の機微を読む感覚が鈍る

また、音楽演奏というのは正しく弾くだけじゃなく、
観客席の雰囲気や温度感を掴む状況把握力や機微を読む力、
自分自身の感性や、それを曲に込める表現力など
情緒的な「聴く力」と「表現する力」が微細に求められます。

お酒を飲むと、感情が鈍くなるというか
人のことを気遣う気持ちが普段より薄れて、自分勝手に発言したりとか
ちょっとくらいの痛みが気にならなくなって、気づかないうちに擦りむいていたり、
普段は緊張したり気にしていたようなことが、気にならなくなることもありがちですよね。

よく言うと「おおらか」になる、かもしれませんが
お客さんの機微や自分の感情表現に鈍くなり、
あとは単純にボーっとしたり眠くなってくるので、
一音一音気持ちを込めて弾く、というよりは意識が飛びやすく
注意力散漫になったり、「ただ弾いているだけ」の演奏にもなりやすいのかもしれません。

うまくなったような高揚感に浸っているだけ?

ちなみに、こんな記事も見かけまして
「お酒を飲むと上手くなる気がする!」という投稿に対して
「周りはそう思ってないはずだから、録音してシラフの時に聞いてみろ」と言われていた投稿も見かけました。笑

もしかすると、気持ちが大きくなって
単に(パフォーマンスが変わったのではなく)自己評価が甘く(?)なっただけかもしれない、ということでしょうかね。
ちょっと気の毒な気もしますが。笑

ナチュラルハイが功を奏す場面もあるかも

ただ、ジャズとかアレンジ演奏だと
自由な発想でアドリブが出てきやすくなる、とかあるのでしょうかね。
そちらは専門外ですがちょっと気になりますっ。

まとめ:
アルコールが演奏に好影響なのは
「微量」まで

と、特にオチはなく思いついたことを書いてみただけの記事なのですが、
節度を守って楽しくなる微量くらいまでであれば、
ナチュラルハイのような感じで、周りの空気を温めつつ楽しめるかもしれませんね。

ただ、大切なピアノを汚したり、乱雑に打鍵したり
乱暴な扱いは絶対にしないようにしましょう!

※以上は科学的な根拠に基づいたものではなく、あくまで一個人の主観的考察ですので
読み物としてお楽しみいただけましたら幸いですm(_ _)m

普段の練習以上のパフォーマンスは
急に出てこない

以前の記事でも書いたことがあるのですが、
普段弾いているパフォーマンス以上のものが急に出てくる、ということは
よほど偶然が重ならないと起きないもの。

エアピアノより効果的。緊張する本番前の待ち時間、何をする?【手汗対策にも◎】

大成功=普段の練習通りのパフォーマンス、と考えると
やはり心身のコンディションも、特別なことをせず
「普段通り」を保つことが一番かもしれませんね!

参考サイト

以下のサイトを参考にさせていただきました。
ありがとうございました!

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