ブランクを経て復帰したピアノ弾きが
固定観念を破りながらやりたいことと向き合う過程を共有します

演奏動画の品質とミスタッチについて
お詫びとクオリティに対する方針

こんにちは、プリンがなかなかうまく作れず悔しいカワグチです!

カラメルソースが難しいのですよねぇ。
作ってから、こういうの使っちゃったほうが手間も完成度もよかったなぁと後悔しています。笑

お徳用 プリン用カラメルタブレット 200g

演奏動画について
メッセージをいただきました

先日、ピアノを嗜まれておられる読者さまから
以下のようなメッセージを頂きました。
ありがとうございます!

メッセージの一部を、今回の記事でご紹介させていただきたいと思います。

川口様へのファンレターと、コメントを差し上げます。
ピアノ演奏家として独自の境地を開拓され、
日々の率直な思いを綴っていらっしゃるので、
活動報告など愛読させて頂いております。
いつも更新を楽しみにしております。
演奏動画も、力のこもった曲が多くて元気が出ます。

(⁨⁩中略)

演奏動画にある「すなおな心」で、
曲の冒頭3小節目から4小節目にかけて
「ソミレドシドレミ、ソミレドシドレミ」(シドレミを繰り返し)
と弾いておられますが
当方の手元にある楽譜(東音企画さま)では
「ソミレドシドミファ、ソミレドシドレミ」(繰り返しでは無い)
となっております(ほかの方の演奏動画もいくつか視聴しましたが同じでした)。
念のためご確認下さい。
プロの方相手に、このような指摘は失礼かとも思いますが
もし思い込みで弾かれているとしたら、川口様の名誉のためにも、
差し替えられた方が良いかと思います。

(いただいた本文のうち、個人情報を伏せたうえで一部を抜粋しております)

ご丁寧なコメントありがとうございます。
楽しみにお読みくださっているとのこと、たいへん励みになります!

ご指摘を頂戴した部分はミスタッチです。バレてしまいました( ;∀;)

★該当の動画はこちらです

ブルグミュラー / 25の練習曲より「素直な心」(Burgmüller / 25 Etudes Op.100-1 “La Candeur”)

前提として、今回いただいたご意見は、批判や揚げ足取りだとは捉えておらず、
親切心で教えてくださたったことは十分に伝わっておりますが、
せっかくの機会ですので、当サイトの方針とわたくしの意向を含めて
改めてこちらでご紹介させていただこうと思って、記事にさせていただきました。

【お詫び】演奏動画のミスタッチについて

今回ご指摘いただいたように、わたくしの演奏動画、
しょっちゅうミスタッチしていたり、たまに譜読みミスもしています。
自分でも聴くたびに音を外している部分が気になるのですが、そのまま載せているものも多いです(^^;

というか、1曲ノーミスで弾けている動画のほうが
あまりないかもしれません…

リスト / 超絶技巧練習曲4番「マゼッパ」(F.Liszt / Études d’exécution transcendante “Mazeppa” S.139-4)

このマゼッパの動画がたぶん一番ひどい。
自分でも途中聴いてられなくてスキップしますもん。
(だがしかし、意外とこの動画からチャンネル登録してくれている方がいらっしゃるらしいので
うれしいので取り下げずに残してしまっています。申し訳ない)

音符だけでなく、音の長さや強弱、アーティキュレーション
曲に対する解釈が楽譜通りでないところもたくさんあると思います。

「正しい演奏」は諦めています

可能な限り、聴いてくださる方への礼儀として
「音楽」としてお聴きいただけるクオリティものをアップしてはおりますが、
前述の通り、100%納得いく完成度やノーミスは諦めてアップしているのが実情のため、
綺麗な動画や、お手本的な演奏を期待して聴きに来てくださった方には
ご期待の水準にはお応えできず、申し訳ないと思っていますm(_ _)m

また、「こんなもの音楽じゃない」とか、
「この程度でピアニストを名乗って動画上げるなんてクラシック舐めてる!」とお感じになられる有識者の方も少なからずいらっしゃるかと存じます。
その通り過ぎてごめんなさいです。。

でもね、正しい演奏は諦めています。
それができる、由緒正しい道を通ってこられたピアニストさんにお任せしようと。

音大も出ていない、昔からサボってばかりだったわたしがそれをやらなくても、
昔から厳しい指導を受けて、音大に行って、コンクールでいくつも賞を取って、ヨーロッパに留学したような
正しくてきれいな演奏を守り抜くため、何十年も綿密に鍛錬された
プロの演奏家さんは、他にたくさんいらっしゃるからです。

「下手だ」と思われるかもしれない
プライドは捨てました

わたしが社会人週末ピアニストとして、
もう一度クラシックピアノに復帰して、かつ
生徒というお客様の立場ではなく、演奏を発信していきたいと思ったときに割り切ったことは
「下手くそ」だと思われることでした。
(今回は下手だと言われたわけではありませんけれどね)

幼少期からピアノが上手いねとチヤホヤされ
ピアノを習う同級生から「ともちゃんばっかり目立ってずるい!みんなの前でピアノ弾かないで!自慢してるみたい!」と嫌がらせを受けながら育って
発表会やコンクールでは、ライバルと2トップのように争っていて
(ライバルはそれこそストイックな練習を頑張っていて、ミスのない綺麗な演奏でとても敵わなかったので
正確には2番手で、わたしが追いかけていただけでしたがw)
完璧じゃない演奏を人に晒すなんて恥ずかしくてしたくなかったし
まだ練習中の未完成の演奏なんて絶対に披露したくありませんでした。

今は子供の頃のように、毎週レッスンを受けるとか、
毎日グランドピアノで弾ける環境ではないため(実家のピアノは売られてしまった
コンクールや発表会でライバル(ではなく憧れ)と戦っていた時のようなクオリティまではどうしても詰められず、
また、弱小ながらもYouTuberとしては、なるべく動画をアップする頻度や持ち曲の数を増やせるように、
お恥ずかしいながら、見切り発車で動画を上げてしまっている次第です。

間違えないことに注力しすぎると
音楽性が失われる

さらに、動画を撮って、間違えたから撮り直して…を繰り返していると、
だんだん、演奏としての色味がなくなってきちゃうのですよね。

NG続きでげんなりしている図

「音楽を奏でる」というより、
「いかに間違えないように鍵盤を正しく押さえるか」の耐久ゲームになってきてしまう。
昔バラエティー番組でそんなのがありましたが、ほんとにそんな感じです( ;∀;)
ミスしたら失格!!はい最初から撮り直し!
前半よかったのに使えない〜みたいな。

間違えないことに全力で注力した曲に、感情も音楽としての情緒もありません。
本来であればもっと練習頻度を上げて完成度を上げられれば済むことですが、
前述したような、限られた練習や撮影のリソースとの折り合いをつけた結果、
音を間違えていないことよりも、(多少音を外していても)音楽性として豊かなストーリーを奏でられている曲をチョイスしている、という経緯がございます(^^)/

録音するとうまく弾けない!いい音を出すために、意識を向けるべきところとは。

 

あまり大々的に拡散したくないのも、たまに限定公開にしてみたりしているのも
そのような引け目を感じていることがひとつの理由です。
また、先生をつけたりプロダクションに所属していないのも
こんなに自由気ままな表現をしていたら、泥を塗ってしまうなという思いもあります(^^;

まぁ、極めて自分本位な理由ですし、
それでもうまくやっている社会人ピアニストさんもいらっしゃるでしょうから
ただの情けない言い訳ですけれどね。

演奏にご満足いただけなかったら
低評価して大丈夫です

もし、クオリティがひどすぎて許せない、せっかく期待して聴いてみたのにがっかりした場合は、
遠慮なく低評価をつけてください◎
(皮肉や自虐ではありません)

低評価も確認して、何がお気に召さなかったのだろうと反省しています。
そのたびに、やっぱこんなクオリティでお届けしたらダメだよね、
楽しんでいただくために、もっと真面目に頑張らなきゃという危機感にもなっています。
(どなたが低評価をつけたかは、わたしはわかりません)

お世辞やいいことばかり言われて、批判的な意見は一切受け付けず
事実から目を背けているだけでは、ただの思い込みの一人芝居になってしまいますからね。
こればかりは、自己満足ではなく、公共の場にコンテンツを置いている者
エンタメで喜んでいただくことを志す者の努力義務だと思います。

それに、オーディエンスにポジティブな評価ばかり強制するのは
それはそれで発信者側の傲慢ですから、
「よくないね」をフィードバックしていただける受け皿も用意しなきゃなと肝に銘じています。(かなしいけどね)

お客さんの顔色に左右されない演奏者の心得。~喜んでもらうのと、笑顔を強制させるのは違うよ!~

ただ、世の中良い人や善意ばかりではありませんから、
(これを読んでくださっている方にはいらっしゃらないと思いますが)中には
間違い探しのように、「あ、ここ間違ってる!低評価!」と
人のアラを探すことが好きな自称審査員も、いないわけではないと思うのですよ。
その人の日頃の鬱憤が紛れるのであれば、そういう使い方もひとつの用途かもしれません。
(逆に、どこ間違ってるでしょう?みたいな動画作っても面白いかもしれませんね(^O^))

ですので、あまり低評価ばかりを真に受けすぎず、
それよりは、前向きな応援をくださる方への感謝を噛み締めていきたいなと思っている次第です。

何度か書いていますが、低評価やクレームばっかり気にしていると、逆に
せっかくポジティブなフィードバックをくれたりひっそり応援してくれている人を差し置いて、
アンチばかりもてなしているようで、それはそれで応援してくれる方に失礼だと思いますしね。

戦わない、磨くのみ。YouTube低評価と、アンチ・批判への心持ち。

結論:間違い探しの
教科書クラシックは目指していません

今回はただの特大言い訳というか、
ご指摘いただいたわけではない内容にも飛躍してしまいましたが、
完璧な演奏や、模範となる教科書的なクオリティは
それをずっと専門でやってこられたプロピアニストさんや、ピアノ講師の先生方にお譲りします。

そういった品質をお求めの方は、わたしの元を訪ねなくても、
もっと他に、素晴らしい演奏家さんや指導家さん、CD音源などがたくさんありますので
ぜひ、そちらを当たられていただけたほうが確実に幸せになれますよと。

一方でわたしはわたしで、完璧なプロピアニストではなく、
非音大卒のアマチュアとして、そんな中途半端な状況で音楽をしている身だからこそ伝えられることも
それはそれでたくさんあるのかなと信じて、舞台裏を日々ブログに綴っています(^^)/

音楽をやるのって、場所や時間、お金などの制約があることも多いですし
それをやりくりしていかに納得のいく完成度まで上げられるか、ということだったり
こういう工夫をしているよ!ということだったりですね。

完璧じゃないからこそ人間味がある

雑な演奏でオッケー、というわけではありませんが、
完璧が当たり前になりすぎてしまった生きにくいこの世の中で、
完璧を目指しすぎなくても大丈夫、という息抜きができる場所であったり、
音楽表現の持つ力や、正しい・間違っているを超えた人間臭さのよさを忘れないこと、
芸術が人の心に響く本質というものを大切にして伝えたいと思っております◎

ミスタッチや、それを強く叱責されて
悩んだり傷ついたり萎縮してしまっているピアノレッスン生さんがいたら、
音楽で大切なことや音楽を奏でる醍醐味って、そこだけじゃないよ、
こんなザックリ自己流でやってる人もいるのだよ〜と。

わたくし一時期フィギュアスケート(を観る)が好きだったのですが、
せっかく人を魅了する素晴らしい演技を披露しているのに、転んだシーンばっかり取り上げるメディアとかあるじゃないですか。
ああいう減点方式というか揚げ足取りというか、すごい嫌いなのですよっ。

以上をお読みいただいて、もしかすると、期待を裏切ってがっかりさせてしまったり
自分で選んでコンテンツを発信しているくせにいい加減すぎる!と、不快な思いを抱かれた方もいらっしゃるかもしれません。

だからこそ、それでも私のメディアが良いと選んで聴いてくださる方には、とても感謝しています。
音楽を聴くことって、結構エネルギーや集中力が要りますからね。
いつもありがとうございます。

修正依頼に応えるかどうかは
仕事かどうかで線引きしています

ちなみに、わたしはおっちょこちょいで、
正確さを求められ続ける医療職がしんどくなって辞めたくらいなので
日頃、音楽に限らず間違いやミスのご指摘はよく頂戴します。
しかし、「ここ間違えているので修正お願いします」といった、修正依頼・ミスの指摘には
受託・オファーいただいたお仕事を除いては個別にお応えしない方針です。

というのも、
演奏家として、コンテンツ発信者として不誠実なことを申し訳なく思う一方で、
正直に本音を告白すると、本業でデザイナーをしており
「ここ間違ってるので直してください」という修正指示や要望を毎日腐るほど受け続けているので
そういうの、無料で自主的に提供している場所にまで持ち込んで萎縮したくないのですよ…

音楽に限らずですが、
あくまで本業は、作ってくださいとお金をお預かりして委託していただいている責務があってこそで
「頼まれたご要望通りに作業する」というのは、受託したお仕事のみに線引きしております。
(演奏依頼をお受けした場合はこの限りではありません)

演奏の品質維持や第三者からの評価を求める際は、信頼のおける講師にレッスンを依頼するか
コンクールに出場したうえで審査・講評をいただくようにしております。
誠に勝手な個人の意向で申し訳ございませんが、ご理解いただけますと有り難く存じます。

よいものをお届けできるよう
改善して頑張ります!

今回は、いただいたメッセージを取り上げさせていただきましたが、
悪意のある批判やクレームだとは捉えておらず、
応援してくださるからこその善意で教えてくださたったことは理解しておりますことを、
最後に重ねて申し添えさせていただきますm(_ _)m
カワグチは落ち込んだり病んだり怒ったりはしておりませぬ!

でも、ブルグミュラーの曲に関しては、もう少しまともな演奏を撮り直しますね。
建設的なご意見ありがとうございます!
最初はたどたどしかった譜読みの音が、美しい結晶になる瞬間の、
ピアノならではの感動と喜びを、これからもどうぞ楽しまれてください(^^)

まだまだ手探りが多い発展途上なコンテンツではございますが、
今後もみなさまのご期待に沿えるよう、練習を頑張ったり
より楽しんでいただける音楽や文章を追求してまいりますので
今後ともお付き合いいただけましたら嬉しいです!

※いただきましたコメントやメッセージは
すべて、カワグチが真剣に読ませていただいております。
プライバシーを伏せて当方のメディアで紹介させていただく場合がございます。

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