こんにちは、カワグチです!
冬の間は、タピオカとかダイエットの記事とか、くだらないことばかり書いていましたが
冬眠から明けて、久しぶりにピアニストっぽい記事です(^^)/
本日来たのはこちら。
新宿から西側に2駅、中野区に入ったところにある
大江戸線・丸の内線 中野坂上(さかうえ)駅です。
名前がかっこいいですよね!
人や交通量はかなり多いですが、
新宿とはまた違った、どこかパリッとした端正な街並みで
サラリーマンや学生さん、子育てママさんがせわしなく行き交います。
(通行人が多いので、写真撮るの大変だったよう)
駅の目の前には高層ビルもあり
オフィス街という感じです。
それで。
ここに何をしに来たかというと。
このオフィスビルに
ピアノのショールームがあると聞きまして、行ってきました!
オフィス街に
ピアノのショールームがあるらしい
本日お邪魔したのは、「ハーモニースクエア」さん。
以前、別の用事があって
駅から目の前のこちらのオフィスビルに行った時のこと。
郵便局はどこだ~と
ビルの案内板を見ていたら…
なんか見覚えのあるロゴが。
えっ。
こんなところにベーゼンドルファー…?!!
この一帯、芸術っぽい雰囲気はなかったけど…
事務所でもあるのかなぁ。
と、後から調べてみると、
本当にベーゼンドルファーのショールームが入っているようでした!
世界三大ピアノ
ベーゼンドルファーのショールーム
ちなみにちらっと説明させていただくと
ベーゼンドルファーというのは、海外製のピアノメーカーでして
音楽の都ウィーン発祥の、世界最古のピアノメーカーです。
→ベーゼンドルファー ジャパンさんの公式サイト
特に、ベーゼンドルファー、スタインウェイ、ベヒシュタインは
「世界三大ピアノ」と呼ばれる、ピアニストの憧れの高級ブランドでして
車で言うと、ポルシェやロールスロイスのような感じでしょうか。(車は詳しくない)
弾けばわかる、
ベーゼンドルファーのクオリティ
わたしも過去に、ベーゼンドルファーのピアノを弾かせていただいたことがありまして
重厚な佇まいでありながら、煌びやかで柔らかい音に感激した一人でございます(^^)/
そのくらい、弾いてみるとそのタッチの素晴らしさに惹かれるものがあるピアノでして
早速日を改めて、ショールームを見学させていただきました!(要予約)
ベーゼンピアノも試弾させていただきましたので
試弾動画もお裾分けしますね!
ベーゼンドルファーのショールームに行ってみた
ピアノ買えるわけじゃないのに、こんな一般人が予約していいものか…と
ドキドキしながらショールームに行ってみると
外の雰囲気とは一変して、本当にベーゼンドルファーのピアノがずらりと並んでいます。
おおお、すごい存在感…!!!
見ているだけで贅沢な気持ちになれます(●´⌓`●)
コンサートピアノを弾いてみた
コンサートピアノもありました!
ベーゼンのコンサートピアノ。どんな音がするのだろう…!
せっかくの機会なので試弾させていただきましたよ。
ちょうど照明が良い感じの演出をしてくれてうれしい。
(ドビュッシー:月の光)
ウインナートーンと呼ばれる、繊細でしっとりしたピアニッシモが映えます。
演奏のクオリティは置いておいて、こっくりした音が
ほどよく反響するのがおわかりいただけるのではないでしょうか…!
100年以上前のレアピアノ
珍しいピアノもありました。
こちらのピアノは1909年製、
100年以上前に作られた超年季物のピアノを修復されて
こちらに置かれているものを見せていただきました。(非売品)
1900年代初期のヨーロッパというと
ドビュッシー(1862-1918)やラヴェル(1875-1937)が生きていた時代。
その時代の音を引き継いでいるのかと思うと、不思議な感覚です…!
恐る恐る弾かせていただきましたが
もちろん綺麗な音も鳴りましたっ。
ベーゼンドルファーの音の特徴
わたし的には、ベーゼンドルファーの音のイメージは
クマさんのような、大柄で恰幅が良いけど
まろやかで穏やかなかわいいおじさんのイメージ。
見た目はずっしりとした重厚感があり
堅牢な作りゆえ、激しい演奏にも耐えるピアノとしてお墨付きだったそうですが
超絶技巧で有名な作曲家フランツ・リストは
演奏の激しさゆえ、ピアノの弦が切れたりすることがたびたびあったそうですが
ベーゼンドルファーのピアノはリスト氏の演奏に耐えうる強靭なピアノでもあったそうです
引用:リストの激しい演奏に耐えた強靭なピアノ(過去記事より)
大きくてしっかり、というだけでなく
細かい繊細な音も、カスっともキーンともならずに拾いあげて
とても綺麗に響いてくれます。
角のない、まろみのあるコーンポタージュのような音が
いつまでも弾いていても心地良いです。
アップライトもある
高級なピアノや珍しいモデルばかりに目が行きがちですが
もちろんコンパクトなアップライトピアノもあります。
ベーゼンドルファーのロゴが箔がありますね…!
超低音を増鍵したピアノ
ピアノは通常88鍵盤ですが
低音の鍵盤を増やしたピアノもありました。
こちらは92鍵盤(88+4鍵盤)のModel 225。
黒い部分が、88鍵盤のピアノでは本来ない部分の鍵盤で
ちゃんと音も鳴ります!
この部分は、弾くためというよりは、
低音の反響をよりリアルにするためだと聞いたことがありますが
この超低音を使った曲も実在しているらしいです。
どんな曲なんだろう。暗そう(^O^)←病んだ曲が好き
97鍵盤を体験してみた
97鍵盤(88+9鍵盤)のコンサートグランドピアノ
Model 290 Imperialで、低音部の重厚感を体感させていただきました!
最近のヘビロテ曲、ラフマニノフ「鐘」です。
本当はしめやかなイントロ部分を撮っていたのですが
録画ボタンを押し忘れたので、遠慮がちに再現部のサビを弾いてみましたよ。
(いきなり激しいのでご注意くだされ)
心なしか、低音部の奥行の深さというか
深煎りコーヒーのような渋みが出ているような気がしますね!
ほんと、こんなに弾かせていただいて
贅沢すぎて、いつかバチが当たりそうですw
気になる超低音、聞き分けられる?
ちなみに低音部の音を鳴らすと
こんな感じでした。
みなさまは聞き分けられましたか?
かろうじて聞き分けられるか…?!くらいの感じですよね。
ファくらいからきついかも。
人間が聞き分けられるギリギリの音域
人間が音程を聞き分けられる下限の周波数(低音域)は、20Hzくらいだそうで
まだ鍵盤を見ているからギリギリわかる気がする、という感じです。
こちらの過去記事↑もご参考までにどうぞ。
この音は何ヘルツ?というのも1音ずつ載せています。
全部弾かせてもらった
結局、展示しているほぼ全てのピアノを触らせていただいて
この上ない至福のひとときを過ごさせていただきました…♡
みなさまもお付き合いいただきありがとうございました(^O^)
ベーゼンドルファー東京さんの情報について
今回見学させていただいたベーゼンドルファーさんのショールームはこちらです↓
→ベーゼンドルファー 東京さんの公式サイト
日本の中では、こちらの中野坂上のショールームが
ベーゼンドルファーを取り扱っている総本山的な代理店だそう。
ベーゼンドルファーの輸入ピアノが置いてあるのはもちろんのこと
工房併設で専門の調律師さんがいらっしゃるので
修理やメンテナンスの相談もできそうな感じでしたよ。
試弾は事前予約制
試弾は火・木・土曜のいずれかで
10:00 – 17:00の間で事前予約制にて受け付けておられます。
お店自体のお休みは日月祝なので、それ以外の日に電話予約をすべしです。
(2023年4月現在の情報です。最新かつ正確な情報は店舗にお問い合わせくださいね)
ちなみに、レンタルルームの情報も散見したので聞いてみましたが
コロナ禍以降は解放していないということでしたよ。
とっても貴重な機会をありがとうございました…!!
関連記事:
ベーゼンドルファーが弾けるピアノスタジオ
ちなみに、冒頭でご紹介したベーゼンドルファーのスタジオは
北海道東川町の「小西健二音楽堂」さんです。
こちらは部屋単位ではなく、一軒家ごとの時間貸(!)で
空きがあれば宿泊も可能ですので、色々な用途で楽しめます(^^)/
関連記事②:
ヤマハさんのショールーム
日本のピアノメーカー、YAMAHAのショールーム
「ヤマハ銀座店」さんに行ってきた体験記も書いています↓
ピアノの試弾や自動演奏、音楽コンセプトの食事と
音楽尽くしのエンタメが楽しかったです!