こんにちは、ピアノ演奏家のカワグチです!
自慢にはならないのですが
わたしはあまり愛読家ではなくて
今でこそ文章を書いてはいるものの
まともに本を読むようになったのは、社会人になってからでした。
活字を読むのは嫌いで
いつも国語の成績が足を引っ張っていたくらいでしたの…
きっかけは「でかい文字の本」
少しは本を読むようになったのは、
社会人1年目の頃。
楽譜を買うためにフラッと入った本屋さんで
たまたま平積みしていたビジネス書を手にしたら
字が大きくて読みやすかった
(しかも、面白い!)
というのがきっかけでしたw
(後から知ったのは、その著者さんもある時期までマンガしか読まなかったとか。
本アレルギーの人の気持ちをよくご存知だったのでしょう…!)
読書で価値観も人生も変わってしまった
それからというもの
本から世界観や価値観を吸収する楽しさにハマり
デザインや文字が読みやすい本なら、読みたいと思えるようになったのでした。
そのでかい字の著者さんの本をはじめ、
本を通して色んな人の考え方や人生に触れるうちに
資格を取って将来安泰\(^o^)/このまま地方都市に腰を下ろしてぬくぬく暮らしていこう~
とあぐらをかいていたはずが、すっかり人生が変わってしまいまして。
今こんな不安定で破天荒な生き方をしているのも
実は本の影響がかなり大きいのです。
それが良いのか悪いのか、まだわかりませんけれどねぇ。
挑戦している分、思い出はたくさん増えたけれど、
挫折したり、生活に行き詰まる度に
「こんななら何もせず、何も知らず大人しく生きていれば良かった…泣」
と後悔することも、正直なところ全然あります(T_T)
ピアノ復帰を後押ししてくれた
一冊の本
そんな、本で人生を変えてしまったカワグチが
もう何年もまともにクラシックを弾いていなかったのに
ピアノのステージに復帰した際、読んで大いに励みになった本があるので
今日はその本をご紹介します(^^)/
タイトルは
「ずっとやりたかったことを、やりなさい。」
そのままですね!
著名人も紹介する良書
この本は、すこし前に
YouTubeでオリラジの中田敦彦さんが紹介されていらっしゃっていて
本屋さんで見かけたことのある方もいらっしゃるかもしれませんね。
心の中に、ずっとやりたかったことのある人は
タイトルを見ただけで、なんだほっとするような気持ちになるのではないでしょうか。
わたしも本屋さんで見つけてすかさず購入し、
お守りのように持ち歩いて読んでいました。
本の概要をご紹介
この本は、内容を読むことというより
読んで実践することが醍醐味だと思いますので
少しだけネタバレしてしまうと…
怪しいスピリチュアル本のような、
読んだら願いが叶う(?)、みたいなおとぎ話ではありませぬ。
実践しながら意識を変えていく
マインドトレーニングの本
今できる身近で些細な行動を、ちょっとだけ
いつもと違ったことに変えてみることで
地に足付けながら一歩ずつ着実に、考えを変えていこう
「やりたかったこと」に近付いて行こうという
いわばレッスンのようなトレーニングのような実践書です。
行動が変わると、自然と思考回路が変わったりもしますし
そこから予期せぬ出会いや情報が入ってくることもありますからね。
この本は、行動に出る際に実際一番の足かせになりがちな
「恥ずかしい」「自分なんか」
と恐縮して、足踏みしてしまう思いに優しく寄り添って
それを少しずつ、行動することによって氷解してくれます。
あれ、なんかわたしが書いたら怪しいのはなぜだ。
もしかして教祖の素質があるのかしら/(^o^)\
(今宗教が世間を賑わせているのにやめろw)
一歩ずつ着実に
やりたいことに近付く
具体的には
- 毎朝、考えていることを書き留める
(モーニングページ) - デートする感覚で、行きたい所に自分を連れて行ってあげる
(アーティストデート)
という、とてもシンプルなもの。
「計画を立てて毎日必ず実行しよう!」みたいな
未来や行動をかっちり決めてしまうような、予定調和的な堅苦しいものではなく
(というか、未来なんてわかんないから計画が立てられないんだよ!という方も少なくないのでは。)
むしろ、偶然を楽しみながら自分のものにしていく、
振り返りながら「できるかも」という自信をつけていく内容で
実践していること自体を楽しみながら取り組めます。
日常のガス抜き程度にできる気楽なものなので
ほどよく続けられるのがいいところ。
「自分を喜ばせる」というと、
おいしいものを食べるとか、アクセサリーを買うとか
そういったプチ贅沢が思い浮かぶことが多いと思うし、まぁそれでも良いのでしょうが
そういう一時の娯楽よりは目的があるし、長期的に身になりますよ。
書いていたら実現した
もちろんわたしも、買ったからには
本に書いてあることを実践して
モーニングページを書いていました。
この本に出会ったのは
なにか一旗揚げたいと思いながらことごとく空回りして
迷走していた頃。
早く生活の基盤を作ろうと思い
婚活相手さんの家に入り浸るという、的外れの努力をしていました。
(今思えばいい迷惑のうえ、微妙に遠距離だったので
交通費だけがどんどんすり減っていた)
そんな、迷走していたモラトリアムフリーターカワグチは
婚活相手さんの家の近くの本屋で見つけたこの本を読みながら
何か将来につながることはないかと、すがる思いで
モーニングページを続けていました。
彼をお仕事に見送って朝食の片付け、洗濯と
柄にもなく主婦気取りルーティンをこなした後
成功するには…と、ルンバと追いかけっこしながら
せっせと本や音声を貪って自己啓発に励んでいたのです。
アーティストデートといっても、地方在住だったので
自転車に乗ってイオンやドラッグストアに行くくらいでしたが
(ドラッグストアって楽しいから好き(^O^))
それがどのくらい具体的な糧になったかは謎なものの
まぁ、家やいつもの場所にいるよりは気分転換になったでしょうし
本屋さんの帯を眺めているだけで気付きをもらったりはしたのかなぁ、くらいでした。
いやあの、今書くと
空回りようが相当ひどくて救いようがないですね(T_T)
ほんとなんか、全世の中にすいませんでした、って感じですわ…
でも、そのお陰か偶然なのかわかりませんが
立て続けに追い風ようないいことが続いて
ピアノの夢も本当に実現したのですよ。
欲しいものとイヤなものが
ハッキリ分かれた
筋トレも「もう無理かも…!」って時こそ筋力がつくように
思考も、出尽くしたくらいの時にようやく
鎧がはがれて奥底の本音が出るのかもしれませんね。
毎日誰も見ない紙に、好き好きに雑感を書いていると
「わたしもいつか、ステージでかっこよくピアノ弾きたい!」とか
当時いびられていたパートの仕事をやめてやる、とか
自分しか見ない紙にすら遠慮していた本音が段々出てくるわけです。
みてみて!
「○○さんのノクターン聴きながら
わたしもあそこに立ちたい!って思った。」って!!
(○○さんは、アルバイト先のベテランのステージピアニストさん)
当時は、ステージに立つどころか
「ピアニスト」って書くのすら図々しいようで恥ずかしくて
やっとの思いで紙に書けたのをよく覚えています。
(上の「新しいおじさん」が気になりすぎる…ww)
合わないものが一気に消えた
すると、その影響かはわかりませんが
うまくいくことはトントン拍子でうまくいき、
逆に、うまくいかない場所は離れることに。
ただ我慢耐性が弱くなっただけなのかもしれませんが
コントラストがハッキリ分かれて
自然と良い方向に向かってくれていたのです。
やめたのと引き換えにチャンスが来た
うまくいっていない婚活相手にはもう会わないと決め、
いびられていたパート先は、やめることに。
すると、別れ話をしている最中に
ピアノのお仕事をされている知人からLINEが来て、
ピアノ練習をさせてもらえる場所が見つかったり、
パート先をやっとの思いで退職させてもらえた翌日が
15年ぶりのコンクールの舞台の日でした。
まるで、合わなかったものを削ぎ落して
本当に手に入れたかったものを得たような感じでしょうか。
あまりの出来過ぎたタイミングの良さに
仕掛けられた台本のようで不気味なくらいでしたw
不安の原因を振り返る
この本の良いところは、
不安の原因と向き合う機会ができること。
本には章の終わりに定期的な振り返りがあり
今まで夢の実現を阻んでいたものや
過去、自分の作品をけなした人やその時の気持ちなど
過去に向き合うことができます。
不安の原因は些細なできごと
「怖い」とか「自信がない」とか
「けなされるんじゃないか」という思いが
いつのどの出来事からきているか、具体的に思い出してみると
意外と大したことじゃなかったり
後から冷静に振り返ってみると、たった一人が言った妬みだったりとか
気にするほどでもないことだと客観的に思えたりして、
根拠のない不安やトラウマが小さくなったりするものです。
そうやって、不安の根本を
一つずつ小さくしていったり、潰していって
「自分にもできるかも」という思いを育てていくのが
この本の役割なのかなと思います。
って思い切りネタバレやん/(^o^)\
まぁでも、わたしもそんな成功体験がありながらも
すぐ自信がなくなって殻に閉じこもりがちなので
今後も繰り返しこの本は役に立ってくれそうです◎
実は全部読んでない
実は、コンクールに出たあたりから忙しくなって
読むのをやめてしまっていて
まだ最後まで読めていないのですよ。
なので、続きを読んだ後の変化が
まだまだ楽しみです(^O^)
まとめ:自分の前では
自己主張してみよう
という感じで、
本にできそうな文字量の、本の紹介でした(^^)/
思えば、うまくいっていた時って
日記をつけていたり、モーニングページを書いていたり
何かしら習慣的に書いていたような気がします。
わたしの場合はですけれどね。
社会で生活していると
他人に譲らなければいけない場面のほうが多いですが
誰も見ない紙の前でくらい、自己主張する分には誰の迷惑にもなりません◎
そうすることで、他人に染まりすぎた軸をリセットして
本音を思い出し直す機会は、あってもいいんじゃないかな。
そうしやすい場を整えてあげるのが
この本の役割なのかなと思います(^^)
新版 ずっとやりたかったことを、やりなさい。 単行本(ソフトカバー)
音楽じゃなくても、
やりたかったこと、またやりたいこと、
いつか挑戦してみたいこと
そんなことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか(^^)
おまけ:続編もある
ちなみに、わたしは読んでいないけれど
続編も出ているようです。
どんな内容なんだろ。
読んだことある人いるかしら。