ブランクを経て復帰したピアノ弾きが
固定観念を破りながらやりたいことと向き合う過程を共有します

演奏に失敗して夢を恥じた帰路。
~ピアノの悲しみはピアノで癒す~

先週、半年前と同じ会場での演奏会に
再び参加させていただきました!

演奏会に参加してきましたっ!~コロナ禍での3密対策の工夫~

演奏会を間近に控え
緊急事態宣言が…

コロナウイルスの感染拡大状況を見ながら
慎重に日取りや段取りを進めてくださっていましたが…

5月に入り、市の感染者数が急増してしまい
開催できるかできないかの瀬戸際でした(´・_・`)

参加者のみなさんの健康状態もですし、
会場自体も感染予防のためにクローズしてしまうかもしれませんからね。

感染リスクを考慮し
無観客コンサートで催行

そんな中、厳重の感染対策ということで
当初の演奏会ではなく急遽、無観客収録会に変更して開催してくださいました!

スタッフの先生や、演奏を控えた次の方が待機しているのみで
その他の「お客さん」はおらず、自分の演奏が終わったら速やかに帰り
演奏は録画して、後日動画に編集してくださるという
まるでオーディションのような形式に工夫をしてくださったのです。

ホールの音響で録音できる

聴いて下さるお客さんがいないのは残念だけど、
ホールを貸し切って無観客収録、やってみたかったんですよ。

音響もピアノも良いし、
なによりやっぱりホールのステージで弾けるって、
演奏家にとっては嬉しいですよね!

コロナの影響で、お客さんを入れないなどの条件付きで
練習やレコーディング用に割安料金で貸し出しているホールも増えましたが
安いとはいえ、ホールを借りるとなるとそれなりのお値段はするし
無名のアマチュアが一人で借りるのは大袈裟かなぁと、なかなか手が出せずにいました。

なので、この機会に録音させてもらおう!と
張り切って録音機材を持ち込んで臨んだのです(^^)/

演奏に失敗した

人目をはばからず三脚と録音機ZOOMちゃんをセッティング。

演奏録音用ビデオカメラ「ZOOM Q2n」を買いました!

愛用録音機↑のZOOM
(わたしの使っているQ2nは販売終了しています)

しかし…!
せっかくの舞台だったのに、
うまく弾けませんでした(T_T)

わたしはわりと本番やステージには強い方なのですが、
カメラがあることを意識してしまいすぎたのか、
「人が聴いてくれている」という実感がないとダメなのか
たまたま調子が悪かったのか
演奏は全然ダメでした。

張り切って撮影道具スタンバイしておきながら
恰好だけで全然ダメじゃん、恥ずかしい…
しかも、次に弾いている人めちゃうまくて消えてなくなりたい。

と、最初の気合いがかえって恥に感じてしまい
そそくさと帰ってきてしまいました。

やり場のない帰路の反省会

やり場のない気持ちをどうしようか…と
帰路をフラフラ彷徨いながら、気を紛らわそうとするも
落ち込んでいる時って、良いことは思い浮かばないわけで。

どうせ家に帰っても一人で落ち込むだけだし、
こんな時は飲んでやさぐれたい。
だけどまだ昼だし、すすきのはどこも営業自粛中…
(コロナ感染拡大のため、市から営業短縮&お酒の提供自粛を要請されている)

帰り道にあるインドカレー屋さんでも行こうかな。
(カワグチはカレーが好き)
でも、お腹すいてないし、カレーの気分じゃないな。

遠回りしてどこか寄り道してみようかな。
でもこんな気分で、別に買いたいものも行きたい所もないしなぁ…

何してんだろ、自分。

張り切ってやってるくせして、その結果が
まともな演奏すらできず、悲しい思いをしているなんて。

いい加減、いい歳してこんなフラフラした生き方やめて、
もう、仕事だけして生きていった方が良いんだろうな。

わたしからピアノ取ったら、ピアノがダメだったら、もう何もない。
自分が自分である人生なんて諦めて、機械のように仕事するしかないんじゃないか。
結局、そこから逃げ回っても、それしかないってことか。

でも、ピアノのこと考えるのを一切やめて仕事だけしていたほうが、
こんな悲しい思いも悔しい思いもしないし、お金も貯まるし、いいじゃないか。
撮影機材も電子ピアノも楽譜も、捨てようかな。
そのほうが部屋も広くなるし…

そんなことを考えているうちに
自転車に乗りながらボロボロと涙が出てきて
明るい日曜日の昼下がりなのにひとり、しょんぼりと帰路についたのでした。

ピアノの傷はピアノで癒す

しばらくは録画した演奏も見れず
何をする気にもなれなかったのですが
次の日になると、やっぱりピアノが弾きたいという気持ちが戻ってきて
電子ピアノちゃんを弾いていました。

むしろ、悔しいからこそピアノが弾きたい

わたしの場合は、ネガティブな感情もすべて演奏表現の材料なので
弾きたいという気持ちに火をつけることになるなら
ヒステリックな曲の表現に厚みが出るなら
それはそれでいっか、という結論に落ち着きました(^^)

実は言うほど
そんなにひどくなかった

ちなみに録画した演奏を後から気を取り直して聴いてみると、
思ったほどひどくもありませんでした。

いやまぁ、けっこう間違ってはいるのですが
聴いていると、確かにもっとできたんじゃないかと悔しいけど、
そこまで病む?というほど(・o・)

ま、これも一つの結果ですし、向き合って次に行こうと
気を取り直して音源動画もアップしてみました。

ショパン / エチュード Op.10-1「滝」(F.Chopin / Etude Op.10-1)

けっこうミスタッチしていてお聞き苦しいとは思いますが
ホールの音響自体はよいですので、よかったら聴いてみてください。

でもくやしいので、また機会を見つけてリベンジしますっ!
ということで、カワグチのさらなる挑戦は続きます(^^)/

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