ブランクを経て復帰したピアノ弾きが
固定観念を破りながらやりたいことと向き合う過程を共有します

全然上手く弾けない、もうダメだ…
そんなステージで自分にかけた言葉。

こんにちは、ピアニストブロガーのカワグチです!

最近クマ出没が話題になっていますね。
みなさまの地域は大丈夫でしょうか?

わたしも山奥のスタジオを借りて通っていたこともあり、
山道を歩いて帰る時は、「今もし遭遇したら、誰にも目撃されず絶対助からないだろうな」と怖かったのを覚えていますが(幸い、実際に遭遇したことはない)、
生活圏の方であれば、恐怖と隣り合わせですよね…

まぁ、わたしの場合は虫すら厳重警戒のビビりなだけですがw

昔の動画整理していたら、ハエタタキをスタンバイして弾いてた

遭遇してしまってからでは助けを呼ぶ暇もないでしょうからねぇ。
これ以上犠牲になる方が増えないことを祈るばかりです…!

動画を撮り直しました

久しぶりに撮影スタジオさんに行くことができ、
スケルツォ1番の演奏動画を撮り直しました!

ノーミスでなかなか弾けなくて中途半端なのしか上げられていませんでしたが、
この曲大好きなので、いつか絶対にフルでアップしたかったのですよ。

いつものごとく少し音外してしまっていますが、
爆裂系がお好きな方はぜひ聴いてやっていただけたら嬉しいです…!

 

→ 以前アップした1〜3番の省略版動画はこちら

10分の演奏をコケずに完成させねばという、ステージとはまた別のプレッシャーがすごくて
緊張感でクタクタになって翌日熱を出して寝込みましたw

ストリートピアノで失敗した

実は、↑の動画を上げる前に、
六本木の音楽祭ストピでも弾いてみたのです。

今年も10月に開催されます!六本木の音楽祭「ARK Hills Music Week」がやってくる

この曲、なかなか大音量なうえ長い(10分)ので、
ほとんどのストリートピアノでは長すぎて弾くことができません。
(ストリートピアノは一人5分以内、長くても10分のところが多く、
また、並んでいる人や通りすがりの人のことを考えると、5分以内に収めて次の方に譲るのがベターというのが自論)

上手くないと弾いちゃダメ?無料で弾けるストリートピアノでよくある問題を挙げてみる

 

けど、せっかく豪華な会場で映えますしね。
カットできる限りのリピートをカットして(曲のストーリー性は損なわれますが)6分まで短縮してチャレンジしたのですが
全然上手く弾けませんでした(。-_-。)

なので、色々回ってきたのですが、レポもどうやって書こうかなぁと宙ぶらりんで
なにも書けていなくてすみません・・

前の奏者さんが上手な方で、元々観客が集まっていたこともあり、
場が温まった中で演奏するも、最初からコケまくり。

さらに、失敗するからリカバーしようとして、力んだ音になるし
力むと指がもつれるし、苦し紛れの無理をしている音楽になる。
何回も来る再現部で「またあの耳障りなフレーズ弾くのか」と思わせてしまう…

まさに「苦音」とはこのことじゃないか。どうしよう…
と、弾きながら、頭の中はピンチに陥っていました。

こんなに目立つクリスタルピアノで盛大にコケてもた

こんなにたくさんお客さんが聴いてくれているのに、まじで苦音を聴かせてしまって申し訳ないし、
演奏を途中でやめて帰ってしまおうか本気で迷いました。

こういうのって、美談ではなく、
聴いてくれている人にとっても、何度つっかかってる曲を聴くのって、ハラハラするし疲れますよね。
いつ終わってくれるんだ、とも思ってしまうでしょう。

「自分がやりたいからやっている」
に立ち返る

こういう時、わたしの場合器が小さいので、すぐ
「もう人前で演奏するのは潮時だ」「こんなミスばっかりの汚い音誰も求めてない」とか、自虐的な言葉ばっかり浮かんで、
こんな思いするだけなら、最初から練習なんて無駄になるだけだからしなきゃ良かった、来なきゃよかったって、ふて腐れてしまうのですよ。(今書いていても心が痛い…)

でも。
勇気出してネット発信して、
休日も遊ばずにピアノスタジオにばかりお金落としまくって
趣味は?とか休みの日は?とか聞かれるたびに(こちとら遊んでねえのよ!と)虚しい思いしながら、
見つけて応援してくださる読者さんやわざわざ声をかけてくれた通りすがりの方、視聴者さんとも出会うことができたのに、
その成果をただの「汚い音」で終わらせていいのか。

それって、温かい気持ちで見守ってくださる方や楽しみにしてくださる方、
過去エールをくれた方や頑張ってきた自分自身にも、あまりにも失礼すぎるんじゃないか。
そしてこの曲だけは諦めたくない。

そこで、ボロボロの演奏をしながらも思い直すことにしました。
「自分がどうしてもこの曲を弾きたくてここにいるんだ。
聴いてくれてる人ごめん!!もうちょっとだけ付き合っておくれ…!」と。

音楽家の本質は
ひとときの夢を見てもらうこと

失敗した演奏動画って、後から動画を見返すのも結構過酷でしてね、
ミスして曲の流れが止まった瞬間、それまで足を止めて見てくれていた方が背中を向けて帰っちゃったり、ワクワクしてカメラを構えてくれてた人が、退屈そうにスマホをいじっていたりするのがリアルに見えてしまうので(その人たちが悪いわけではない)
見ているだけで冷や汗が吹き出てくるし、切なさと申し訳なさがこみ上げます。

でも、前述したように、これは誰かから強制されたり頼まれた義務ではなく
自分がやりたくてやっていることでしかないし、
音楽というのは、ひととき現実を忘れて夢を見せる体験を提供するのが本質でもあります。

だから、演奏者自身が被害者ヅラとか悲劇のヒロインぶるのではなく、
「自分が」失敗したから気まずかった、とか恥かいた、とかじゃなく、
エンタメを提供する音楽家としては、こういうのはちゃんと反省しなきゃいけない。
聴いてくれた方に夢を見させられなかったことを。

そういうところが、発表会や個人の趣味との決定的な違いだと思うのです。

だから、言い換えると
同情してもらって最後まで聴いてくれたら成功、でもないし、
ノーミスだったらそれでオッケーというわけでもなくて。

と、失敗と向き合うというのは残酷で痛いものですが、
その場にいて聴いてくれたというだけでも本当にありがたいし
こういう失敗を2度と味わいたくないからもっと頑張らなきゃ、とも思えますよね。

ボロボロな演奏だったにも関わらず、たくさん拍手をしてくださった方々、
本当にありがとうございましたm(_ _)m

まとめ:
自分がやりたくてやっているのに
責任と覚悟が足りなかったと気づいた

という感じで、
失敗を失敗で終わらせたままは悔しいので、リベンジで
なんとか動画に収めてみた、という経緯がございました(^O^)

2番3番もせっかくなので上手く弾けたら動画撮り直しますね!

以上から何が言いたいかというと、
傷つきたくないからって目を背けていると、何も失わないけど何も成し遂げられないよね。ということ。

向き合うべき感情から逃げていると
別のところでうまくいかなくなる

で、向き合わずに回避したことって、逃げたようで別の形で追いかけてきたりするもので、
仕事をやめて生活が窮地に追いやられたり、お金の工面がピンチだったり、人間関係のトラブルだったり
わたしの場合はそれがリスクテイクだった、という話なのですが、
別の形で無意識に自分で再現してしまっていたりするものなのですよね。

今回背中に冷や汗を書きながらプレッシャーと向き合ってみて、
今まで取るべき緊張感をちゃんと取れていなかったんだな、
この緊張感から逃げていたから、別の刺激やリスクで補おうとして
空回りしていたのかもなぁ、ということに気がつきました。

そんなマインドのあり方と向き合うメールワーク「Be Honest Work」も受付中ですので
気持ちがぶれてしまう、自分なんか、と考えてしまいがちな方はぜひ読んでみてくださいね。

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